横浜結婚STORYは、『結婚相談所』の他に、『結婚カウンセラースクール』を設けています。このスクールは、未経験者~開業3年未満の結婚カウンセラーへの完全マンツーマン指導です。

最近は、スクールに通う方々から「コロナ禍でお客様が減った」とのご相談も多いのですが、そんな状況の中でも絶えずお客様や成婚をコンスタントに創出している相談所もあります。

ではそのような相談所は、具体的には何をしているのでしょうか。

そもそも初年度は紆余曲折がつきもの

本題に入る前に、先日知人の中小企業診断士さんと話をしていた時の事です。

中小企業診断士さんによれば
「どんな業種でも、軌道に乗る為には1年~3年は要すると言われています。経産省『中小企業白書』でも‟起業して1年で廃業するのは3割” つまり10人に3人は廃業するというデータがあります。が、それでも起業して1年目で廃業する割合と比較すると3年・5年継続していると、廃業する率は低くなってゆきます。要するに長期コツコツと続けると事業が安定するという事ですね」というお話をして下さいました。

まさに結婚相談所も同じです。
資金が潤沢にある企業が結婚相談所を開業した場合を除いては、個人で開業すると準備だけでもけっこう大変です。
結婚相談所の開業は、店舗を持たなくては事業が成り立たない飲食店やショップに比べれば、遥かに資金面はラクで準備も簡単ではありますが、それでも共通して『末永く、安定して継続してゆく力を持つ』ことは重要です。

場当たり的での運営の難しさ

私はこの業界に入る前(今から12年前)に、とある個人結婚相談所(2~3軒)で婚活パーティ全般を請け負っていました。婚活パーティの集客、料理や飲み物の準備、会場内での進行。そして参加した人をその相談所への入会に繋げる説明まで。

お願いされた当初は「自分は20代のころから周りの恋愛・結婚相談を受けていたから、得意分野。楽しそう!合コンも主催を何度もしてきたので少しくらい大変でも大丈夫!」と思っていましたが、ボランティアで合コンや相談を受けるのとは感覚が違い、予想を遥かに超えて大変なものでした。

回を重ねる毎に参加者からのクレームも出始めて、その殆どは「理想の相手の参加がなかった」とのご意見でした。ボランティアで紹介するのとプロの仕事では訳が違い、一人でシャカリキに頑張っても、場当たり的な集客では太刀打ちできない厳しさを知りました。計画的に遂行しないと年齢差や男女比にばらつきが出て開催すら危ぶまれるものでした。

成功している個人結婚相談所の先輩方

『計画性』をもって運営して成功を収めている相談所はどういうことをしているか?というと、『日課・週課・月課』のルーティンワークが決めてこなしている方が殆どです。体が自然に動くような習慣化を身に付けている方もお見受けします。

それを知ったキッカケはこの業界に正式に入った初年度のこと。婚活の手伝いをしていた流れで約10年前に(株)日本仲人連盟という、結婚相談所団体の社長と結婚し、連盟本部の社長室マネージャー(何でも屋さんです)として業務を行う事になりました。

連盟の仕事は、全国の加盟結婚相談所へ
・保有する独身男女のデータをオンライン配信
・婚活パーティの主催
・結婚相談所や会員への研修・セミナー開催
・結婚相談所や会員の相談窓口
などが主な仕事です。
毎日、様々な方々に対応させて頂いているうちに、数多くの成功している個人結婚相談所の諸先輩方にお会いする機会を持つようになり中身の濃い知識を得るようになりました。

スケジュールを習慣化してコツコツと積み重ねる事が秘訣

中でも「成功している結婚相談所を招いてノウハウを伝授するセミナー」で、成功の秘訣を様々な結婚カウンセラーさんから知る事になり、目からウロコでした。成功している方々は、紆余曲折がありながらも日々コツコツと『日課・週課・月課』をルーティンとしてこなしていました。多くの事を習慣化していました。

簡単にいうと下記のような内容(細かくは書ききれませんが)
【日課】
・10:00 業務開始 メールチェック
・10:30 会員様の申込み・お見合い状況確認
・11:00 ブログUP
・14:00 同業者とのお見合い相手紹介のための会合参加
・16:00 異業種交流会やセミナー(人脈作り)
【週課】
・土曜日 面談デー(新規入会者無料相談)
・日曜日 お見合い付き添い 会員さんと面談 
【月課】
・月初  請求書〆作業
・月末  経費〆作業
【今月の目標値】
・HP内容修正(料金表を見やすくする)
・2件の異業種交流会参加
・再来月のパーティ企画(参加見込み客・会場・告知計画)
などなど

3年目までは集客に大金をかけずに、入会したお客様のお世話に注力する

最初に開業してからのご相談は『集客をどうするか』という声が一番多くあります。
「なかなかお客様が集まらないので、お金をかけて広告を出してみようかと思っています」という方も少なくありません。
しかし、初年度から広告費をかけて集客すると資金面で大変です。
個人事業主の場合は起業資金がすぐに底をついてしまいます。お金をかけて広告をした結果、コロナのような不測の事態が起きて投資した額が回収できないことになると継続はますます難しくなり廃業する場合もあります。

個人事業主で開業するなら、上記の先輩方々のように交流会に参加して人脈を作ればご紹介もあるものです。(怪しい交流会にはご注意ですが)

初年度は1~2名だけのお客様でも、大切に手を尽くしてお世話して成婚になれば、自ずとお客様は集まってくるものです。
3年間は『お客様に提供できるプロの技術』をコツコツ磨いて、それから少しずつお金をかけてゆくのが『末永く感謝されながら継続する秘訣』なのだと思います。