結婚相談所にご入会される方々は「せっかくお金をかけるからには、自分の条件を充分満たしている相手を選ぶ」と思う方が殆どだと思います。けれど、ご入会された方々のなかには2つのパターンの方がいて、それが結婚できるかできないかの明暗を分けています。
パターン1
「申し込みやお薦めしてくれた方はできるだけお会いします」と謙虚にせっせとお見合いする派
パターン2
「(かなり難しい)条件すべてを上回る基準でないと、絶対お会いしたくない」とお見合い少数派

絶対お会いしたくない相手とは会う必要はありませんが、おおらかに、パターン1の活動をされている方のほうが、条件が高くて納得のゆく相手と結婚してゆくのが現状です。

たくさん会う人ほど『納得のゆく理想の相手』と結婚する理由

以前、K恵さん36才杉並区在住が入会されました。「20〜32才くらいまでは知人の紹介や合コンでいろいろな男性から声をかけられていましたが、30代中盤になるころにはサッパリお声がかからなくなっていました。焦ってマッチングアプリや婚活パーティに参加したのですが、素性を知らない人に会うストレスと、良いなと思える男性と出会えなかったので、結局 知人の薦めで結婚相談所に来ました」とのこと。

すらっとした167センチの長身で華やかな外見だったので、一見理想高そうに見えましたが、K恵さんは活動開始後には申し込まれた男性にはお断りせずにどんどんお会いしました。一番驚いたのは36才のK恵さんは51才の男性の申込みもお受けたことです。

「申込みしてくださった方にはなるべくお会いしてみたいと思って(笑)。30代中盤の時に合コンに行って、この歳だと誰からも相手にされないとハッキリ感じた悲しい記憶があるので、申込みされるなんて有り難いことじゃないですか!それに結婚相談所の男性は、紳士的なマナーを守っていて心地よいですし、高いお茶代まで出してくださるので嬉しいです。代わりにその時間は、この男性と結婚するかもしれない、と相手に興味をもって楽しむことがマナーだと思っているんです」と前向きな女性でした。

活動半年で、K恵さんは3才年下の男性と短期間での交際を経て、あっという間に成婚してゆきました。
K恵さんにお相手の決め手をお伺いすると、
「たくさんの男性(10名ほど)にお会いして思ったんです。20代のころは俳優の伊藤英明さんのようなイケメンで優しいお金持ちの男性と結婚するのが夢でした(笑)。が、結婚相談所で、“結婚を真面目に考えている男性” と幅広くお見合いしては、自分も真剣に結婚をイメージしていったら、だんだん『どんな人を選んだら良いのか』が分かってきたんです。何だか不思議と。肌感覚というのか。
それと同時にフワフワとした『イケメンでお金持ちで優しい』という漠然とした理想が現実的になっていきました。『若い頃から妄想していた夢みたいな理想の人はいない、それなら、優先順位は何なのかな?』と考えるようになっていったんです。最終的に優先順位一番は居心地の良さでした。」

K恵さんが選んだお相手は身長はK恵さんより1センチ低い166センチ、K恵さんは大卒でしたが彼は専門学校卒。プログラミングが大好きでIT専門学校を主席で卒業してから大手IT会社に就職。年収は33才の平均値でしたが伸びしろは高い会社です。

結婚式にお呼ばれし、当日の控室でK恵さんはこう言いました。「出逢ったころより彼をより一層好きになって、この人が自分の心から求めていた本当の理想だったんだなと実感しています。これまでの私だったら選ばないタイプでした。プロフィールの《身長・学歴・年収》だけに気を取られてお会いしていなかったら、彼の良さと幸せを見逃しているところでした。今までの恋愛は、相手が大手製薬会社だから、とか、大手広告代理店だから、と条件から選んでいたから上手く行っていなかったんだなと思います」と言っていたのが印象的です。

横浜結婚STORY横浜結婚STORY
K恵さんと旦那様はとても幸せそうです。笑いの耐えない家庭を築いてゆくことが、温かい結婚式のお二人のご様子から伺えました。

お見合い少数派に起きる悲劇

Y美さん37才地方公務員、神奈川在住、教員をされていたご両親に育てられたのが伺える、規律正しい女性です。お兄さんは早々に結婚しているので、ご両親の目下の悩みはY美さんの結婚です。
面談の際にY美さんの好みをお伺いすると「あまりコレといった理想はないんです」と仰っていましたが、活動開始してから2週間がすぎても一度もお申し込みをしませんでした。

心配になってメールでお尋ねすると「お会いしたい相手がいないんです」とのこと。それならと「お申込みされている相手とお会いしたらいかがですか」と伝えましたが「もっとお会いしたいと思えないです」とのことです。

一般的には1〜2ヶ月は専門カウンセラーが薦める相手よりも、自分が会いたい相手に申込みしたり、もしくは申込まれた相手と会いたがる時期です。
けれどY美さんはどちらも難しいそうなので、それならと、こちらでお見合いが確約できる・条件に近い男性を提案することになりました。
面談ではY美さんは、お気に入りに登録した男性10名ほどを見せてくれました。
《年収900万以上》×《39才まで》×《国家公務員・医師・公認会計士・一部上場企業》×《写真映えする男性》でした。

それらの男性は各相談所に確認したところお見合いが難しかったので、それに近い男性プロフィールを3名提示しました。

①一人目の男性
Y美さん「この男性は地方公務員ですよね。私同業者は嫌なんです。しかも43才…。私は40才すぎは厳しいです。」
私「え、そうなんですか。年収800万はありますし公務員は安定しているので良いかなと思ったんですけど。39才までという年齢制限は譲れない条件なんですね。イケメンなので勿体ないです…」

②二人目の男性
Y美さん「こちらの男性は身長が168センチ…。5センチヒールを履いたら私のが高くなってしまいます。」
私「そうですか。いつもヒールなしの靴でお越しですが、たまにヒールを履く時に気になるのですね…」

③三人目の男性
Y美さん 「年収が600万円…。父が言うには900万円はないとY美も働かなくちゃならないなぁというので両親が許してくれません」
私 「今は共働きの時代なので、まるっきり専業主婦という希望の女性は30代男性は敬遠しますよ…」
Y美さん 「私も一応働きますが、私の年収をアテにされるような男性は嫌ですね」

私は、私の基準でなくY美さんの意見を尊重して根気強く探しました。
結果、2名高い理想に叶う、好条件男性がいました。
◯一人目の男性 公認会計士 年収1200万 39才
◯二人目の男性 会社経営者 年収1000万 36才
ふたりともお見合いは確約できたのでY美さんはようやく初めてのお見合いに臨みました。

結果はどちらも男性から断られました。「奥さんというイメージでなかった」「盛り上がらなかった」「気を遣ってしまった」というものでした。

お見合いの現場でコミュニケーションを磨く

どんなに好条件の男性とお見合いをしても、『男性からぜひ結婚したいと思わせるコツ』を知らないと交際を断られてしまいます。なかなか出逢えない人気のある相手ならなおさら、せっかくのチャンスなので勿体ない事です。

婚活が初めてならば、お見合い前にコツをしっておいたほうが早期の結婚の近道と思います。そう難しくはありません。会話や対応方法を知ってからお見合いを重ねてゆくと、相手から「ぜひもう一度お会いしたい」と思われるような女性になり、自分の理想の結婚相手が早くに見つかってゆきます。

Y美さんのように「理想に当てはまっていない男性と会うことは時間の無駄です」と ほとんどお見合いをしないと、毎回『出たとこ勝負』の対応になり、しかるべき理想の男性に会った時に『選べばれるコミュニケーション』ができずに、お断りが続いて婚活ストレスが溜まってしまいます。

婚活は大変なものですが、長期で活動すると年齢をいたずらに重ねたり心が傷んだり良いことはないので、早期の目標を掲げて、ぜひ頑張って欲しいと願います。