気軽なマッチングアプリや合コンなどの恋愛重視市場と違い、真剣な結婚が前提にある結婚相談所に於いては、20代女性より30〜34才女性の方が、比較的申込みが多い傾向にあります。
「あれ?一般的な考えでは、男性は何歳になっても20代女性を魅力的と感じるのでは?」と思うところですが、
■マッチングアプリでは20代がモテる理由
「結婚に至らなくてもまずは恋愛を楽しむ事」が重視される恋愛市場では「顔、スタイル、ノリが合う」タイプがモテる。
一方で、
■結婚相談所では30〜34才がモテる理由
真剣に結婚を考える結婚相談所市場では「思い遣り、共働きで経済的に支え合う心構え、上品な外見」が重要視されるので、それらを持ち合わせた30代前半に比較的申込みが多くなるのだと実感します。
今回は30代前半女性の婚活体験記をご紹介します。
彼氏はいつも合コンで見つかっていた
E理さん34才、東京出身、東京の有名女子大を卒業して大企業の営業部に勤めていました。大田区で実家暮らし。
20代の頃は、周りに合コン主催するのが好きな知人がいて、合コンのお誘いがひっきりなしでした。
「同級生やバイト先で彼ができていた学生時代と違って、社会人になってからは彼ができるキッカケはほぼ合コンです。
金融系、広告代理店、商社 etc..
仲良しグループの女子の一人が派遣で受付嬢をしていたので、3ヶ月ごとに色々な業界の受付に派遣され、その度に色々と企画してくれました。
あの頃は合コンが大好きで、終業時間が待ち遠しい程、朝からワクワクしてました。。ネイルやエステ、男性目線を意識したファッションに気を使ってました。けれど。。」
30代に入ってからはマッチングアプリ系
その合コンも、32〜33才あたりからお声がかからなくなったそうです。
「合コンを企画していた受付の友達が、31才で派遣先の広告代理店男性と結婚して、それからは会社の後輩にか誘ってもらうようなりましたが、頻繁にお願いするのも、必死でガツガツしている様で恥ずかしく、マッチングアプリを利用するようになりました」
最初は会員数が多いアプリに登録しました。何人かとメールのやり取りをして、感じの良い返信をくれる男性と会いました。
恵比寿の喫茶店で会った彼は穏やかな男性でしたが、知人主催の合コンや紹介と違って、プロフィールに書いている以上のバックボーンが判らないからか、「この人大丈夫なのかなぁ?」と決め手を感じる事ができずに、その後1〜2回のメールのやり取りで自然消滅。その後は別な2人に会ったのですが、同じような繰り返しで疲れ、そのアプリは止めたそうです。
その後は『DNAレベルで出会いをプロデュース』というマッチングサイトに登録。そこは、事前に『プロフィール写真』を見ずに、指定のレストランで初対面。そこで初めて顔を拝見するというシステム。
「DNAレベルでピッタリと言われても、会った相手は顔やスタイルは好みでなく、、。対面して直ぐに帰りたくなってしまいました。写真を見て会いたいかを決めるって大切だなと、つくづく思いました」と5名まで会う一括料金を払ったのにも関わらず、疲れてしまい3名お会いして退会したそうです。
結婚相談所に面談に来た印象
E理さんは、合コン・マッチングアプリ・DNA婚活を経験した次は、大手SNS系のOmiaiサイトで活動しました。「バツイチ年収1200万円37才男性とSNSメッセージで2〜3回メッセージをやり取りしたのだけど、会っていみようか、どうしようか。危ないのかな?」と、友達に相談していたところ、
「真剣に結婚考えているなら結婚相談所の方がいいよ。知人が結婚相談所をしている」と言われ、一度話を聞くだけでも、と知人を通して面談に来てくれたのが2年前の夏。
お会いした印象は今どき風の綺麗な都会の女性でした。
いわいるモテないというタイプではなく、むしろ今までの彼や身近にいなかったのか?と思える方でした。
しかし、E理さんにどういう方が好みなのか?という話をした時に
「特に理想が高いとは思いません。前の彼はカッコいいタイプではなかったですし。普通の男性でいいのです」と言われ、とあることを思いました。
理想は高くないです。普通でいいです。
という彼女。。
結婚カウンセラーを何年もしている方なら直ぐに気づく、この「普通でいいんです」に秘められた理想。結婚業界だけでなく、一般の恋愛市場でもアルアル話と思いますが、「ほんっとうに、誰でもいいから結婚したいの」という人に限って実は理想が高い。
正直いうとこの時点では「E理さんはおそらく、自分では気づいていない『普通のレベルが高い』のではないかな・・」と思ってしまいました。
ただ、誰でも、入会当初は漠然としていた理想が、成婚時にはすっかり研ぎ澄まされ、自分の答えをしっかり掴んだ途端に結果が明確にでて結婚するので、この時点ではお節介なお話になるなと、結婚相談所の説明をするに留めました。
彼女は「一旦よく考えます」といって、そのまま連絡はありませんでした。
しかし、突然連絡が来たのが、その約半年後。
ここから話は長くなるので次回のブログにて実話を紹介します。