30代婚活女性の中には「自分はいわゆる”ハイスペック狙い”ではない」。けれど「結婚するなら年収・学歴などの条件面も気になる…」と、検索サイトでの申込みに行き詰まっている方は多いと思います。それはごく自然の事だと思います。ただし、結婚できた女性は、条件を妥協して結婚したという訳ではありません。では、どうやったら拘りを捨てずにフィーングも合う男性と結婚できたのでしょうか?今回は、結婚相談所運営15年で起きた実際の事例でその疑問を紐解いて行きます。それが今悩んでいる婚活のヒントになれば幸いです。

法則からみる、結婚できる30代婚活女性と出来ない女性の違い

例えば童話でも『心優しい無欲の主人公』と『欲深い脇役』では、前者に幸せが訪れます。これは結婚相談所でも同じ事象が起こります。年収・学歴が高条件男性ばかりを対象にする女性ほどハイスペ男性とのご縁が実りません。一方で、内面重視で幅広くお会いする女性ほど、自ずと高条件で素敵な男性とご縁になりますまるで昔話に出てくる『心優しい無欲の主人公』が幸せをつかむ”流れにそっくりです。もし、あなたが誠実で包容力がある女性であれば、最後にちゃんと幸せをつかんでいきます。

30代婚活男性が結婚相手となる女性に求めているのは、意外にシンプル

実は、年収・学歴が高い男性ほど、仕事や人生に全力で向き合っています。そのため、同様に仕事に真摯に取り組み、かつ包容力のある女性を求めています。本物に素敵な男性は、シンプルに『人間性』を大切にしています。なので「条件で男性を選んでいる」という女性には「警戒心」というフィルターがかかります。男性は30代ともなれば経験値の積み重ねでそれが透けて見えるようになります。そのため、もし例え交際になっても糠喜びはできません。条件に惹かれているだけだと判ると短期間でご縁が終わってしまいます。もし自分はどうなのか不安な場合は、担当に客観的アドバイスを貰うと良いでしょう。

30代で結婚できる女性とできない女性の婚活の違いは『紙一重』

前項では「男性は条件重視の女性を警戒する」と解説しました。一方で、女性としては「条件を外すのは不安」という方も多いでしょう。しかし、結婚した女性は「条件を外した」という事ではありません。正確には「思い込みを外した」という事になります。気が進まない相手と妥協して結婚をする意味ではないので、不安に感じる必要はありません。ただし譲れない条件は2つ程で、それ以外は人柄を好きになって愛情を持って交際をします。その愛情が男性に伝わり結婚ができるのです。婚活の視点をほんの少し変えただけであっという間に結婚した事例は数多くあります。要するに結婚できるか、できないかは「紙一重」の差なのです。

もし『超ハイスペック男性』が希望なら叶うのか?〜叶う可能性が高い場合・難航する場合〜

もし理想が高条件だったとしても、譲れない条件が1~2個なら叶う可能性はあります。例えば、学歴と年収は譲れないけど、外見や年齢は問わないなど。しかし、中には自分では気付かずに理想が高いケースがあり、その場合は難航します。例えば「誠実であれば他は気にしません」と言っていても、実際は年収・外見・学歴すべて理想が高かった場合など。また相手に求めるもの(特に経済的なもの)が大きいと難航する原因になります。もし1年近く上手くいかない場合は、年齢が上がる前に担当に相談して理想を整理すると良いでしょう。実際の結婚について勉強をすれば、自分自身の思い込みや誤解が解けて、思っている以上に理想の結婚相手に出逢う事あります。

【実例1】なぜ“条件重視”の婚活は上手くいかないのか?~男性目線で見る婚活~

達也さん(34歳)は年収700万で有名私大卒業の男性です。以前は大手結婚相談所に所属して50件以上のお見合いができたそうです。しかし、思ったような女性に出逢えず退会をしました。その理由は「自分の年収と大学名だけで申込みをしてきている方が多いと思います。もちろん相性は会わないと分らない部分ですが、非常に疲れてしまいました。」との事です。その為、仲人の人脈で『相性の良さそうな相手ご提案』(手組み)中心に婚活を再スタートしました。

お見合い・交際中の男性目線とは?

達也さんの理想は「女性らしい雰囲気・性格の方。フィーリングが合う方」でした。面談では達也さんが過去の交際の話から敬遠したいタイプの女性も判明していきました。まずは高級店でのご馳走が当たり前の女性。プロフィールには「100円均一が好きで庶民派です。」とありましたが、実際は最初のデートでは高級中華のランチコースを希望。ご馳走のお礼もなく2~3日に後に「次はフレンチなんか良いですね。」との連絡があり達也さんから交際終了を申し出たそうです。次は大人しい受け身の女性。こちらから連絡をしない限り連絡がなく、盛り上がることなく一度お会いして終了。その他もサバサバ系、返信が遅い女性、笑顔がない女性等でした。

男性が結婚相手に選びたい女性とは?

達也さんは、特別に女性に厳しい目線を持っている訳ではなく、男性の平均的な理想です。また、本気で好きになってからは、愛する人のために金銭面の負担の用意もありました。一般的にお見合いでは、一回お会いしただけでは互いに『本気で好き』とはならないものです。しかも脳内ドーパミンが落ち着いてくる30代では「一目惚れ」はほぼありません。なので「次に繋げたい」気持ちがあるなら、自分の分は自分で支払い、LINEは当日返信、お会いする時は笑顔。このような女性ほど男性が結婚相手に選びたくなり、結婚後も大切にされるものです。

最終的に結婚した女性と結婚生活

達也さんから、以前の失敗談や理想像を参考に、ピッタリのお相手を探しました。結果、メーカー勤務の美穂さん(34歳)をご紹介しました。元々の飾らない素直な性格の女性でした。最初のデートでは「まだお知り合いの段階なので、割り勘でお願いします。」と申し出たそうです。またある時は結婚後について「結婚後も働いて、好きな人と家計を支え合いたいです。」と提案をしたそうです。人は『北風と太陽』のようなものなのです。もし女性が「ご馳走当たり前ですよね?生活費は男性が出すものですよね?」という予め決めているとご縁はなかったでしょう。交際3ヶ月で結婚、翌年にはお子さんに恵まれました。そして今は達也さんの薦めで、体力的に厳しい会社員を退職し、専業主婦をしているそうです。

【実例2】結婚できる30代女性が自然にやっている婚活方法とは?

結婚できる女性がしていることは、難しいことではありません。いつも相手の立場を理解して、他責にならない。そして結婚への覚悟があるという特徴があります。例えばもしプロフィールと違った相手が来ても「自分が決めたことなので」と自分で責任を取り、選び方を顧みることができます。条件や好みの人がいない、と他責になって不機嫌になったり短気になったりがないことも大きな特徴です。お見合いを、性善説に基づいてコツコツ自分を信じて進め、やがて良縁に出逢います。決して難しいことをしている訳ではないのです。本当に、普通の女性がエリートの方と結婚して行きます。

普通の女性が良縁に恵まれやすい

弘美さん(33歳)は横浜市内の会社員さんです。入会面談でお越しになった際には「自分は特徴や特技がある訳では無いので婚活が不安です」とのことでした。しかし印象はとても素直で思い遣りや優しさを感じる方でした。素直な方こそ、素敵な男性と半年~8ヶ月で成婚をするものです。入会をしてからは服装ご相談・プロフィール撮影・申込み・お見合いへは毎回ご一緒しました。結婚に必要なこと、不必要なことも併せて学習しながら、また理想の相手も深堀りしてきました。お見合いを開始してもお相手相談所さんより「弘美さん、良縁に恵まれやすそうな素直な方ですね」とコメントも頂くこともありました。

幅広く申込みする人ほど最終的に良縁に恵まれる

お見合い申込みをする時に、幅広く申込みをする人ほど、いわゆる穴場な相手と出会って結婚することがあります。例えば転職をしてボーナスが加算されていない年収証明だったので翌年は200万アップ予定であったり。あるいは顧問税理士に節税を任せているので実際より低く表示されているなど。または実家が「地主業」「不動産業」「一部上場の子会社の役員(父親)」のため既にマンションを所有しているというものあります。なのでプロフィール上の高年収の相手ばかりに申込みを続けると、そういった相手に出逢えず損をしている可能性があります。弘美さんはお薦めしたお相手ともコツコツお見合いをして行きました。結果的にそれが運命を大きく動かしました。

お見合い・交際での特徴

例えば、お見合いでは10分前には到着していることがマナーです。しかし時々ギリギリに到着するお見合い相手もいます。マナーを遵守している方にとっては内心ガッカリするのは当然でしょう。
ホテルのカフェラウンジ入口Keio Plaza Hotel
しかし弘美さんはあまり気にすることはありません。「もしかして出かけ際に何か会ったのかも知れませんね」と付き添いで一緒にいる私に、お相手への心配を語りながら、不機嫌になることもなく気長に待ちます。交際でも同じようでした。相手に求めることもカリカリ・ピリピリすることもなく常に温厚で寛容でした。結婚できる女性は、お見合いや交際でもこういった母性や包容力ある特徴が垣間見れます。

33歳女性の運命のお相手は?

弘美さんの運命の相手は、年下男性でした。韓国俳優さんのような塩顔で高身長。そして交際中に判明したのですが、お相手は大手企業の役員の息子さんでした。しかし弘美さんは条件というよりも「一緒にいて楽しい」と姉弟のように意気投合して2ヶ月の交際で成婚になりました。彼の決め手は弘美さんの母性・包容力だったそうです。年下男性と結婚を希望する女性は、若い女性にはない母性が男性の決め手になります。ATMとして利用される不安のない、頑張らなくても一緒にいて落ち着く自然体の女性。そんな家庭的な温かさをハイスペック男性は見抜きます。弘美さんは横浜の立派な分譲マンションに住んで、幸せな生活を送っています。

30代女性の婚活まとめ

成婚する女性は、条件を妥協せず譲れない条件を絞って活動します。また、同時に「一生この女性と過ごしたい」と相手に安心感を自然に与えることもできます。一方、「条件は悪くないのに上手くいかない」と感じている女性も決して問題がある訳ではありません。ただ単に『婚活の視点』や『理想の叶え方』の違いなど、ほんの少しの差なのです。ただ、「どこを見直せば良いのか」「原因はなにか」「どういう伝え方が良いのか」などは一人で判断するのは簡単ではありません。そんな時は、プロへご相談ください。面談は無料です。お気軽にどぞう。