神奈川や横浜は、東京から近く、またみなとみらいや山下公園などの自然、異国文化情緒が漂う西洋館や横浜中華街などの観光地が多数あり、また生活拠点としても過ごしやすい魅力的な地域です。そして居住している独身男女の方々は、将来も神奈川・横浜に住みたいと希望する方が殆どです。
そこで懸念となるのは、地域を限定すると対象人数が限られるので、ズルズルと婚活をしていると段々お見合い相手が少なくなるということです。そのため好みのお相手とのお見合いは一つ一つが貴重になります。つまり『婚活内容の質』と『効率』が成功の明暗を分けるということです。特に30代はシャイで婚活に戸惑いが多いため、婚活疲れを起こしやすくなります。なのでそうなる前に質と効率を考える事が大切です。今回はその成功のコツを実例と共にお伝えし、なるべく早いうちに理想の相手と希望の地域での結婚ができる参考になると幸いです。
私は全国の結婚相談所が加盟する連盟本部で社長室マネージャーと兼務して、個人の結婚相談所も運営して15年近く業界全体を見渡していますが、毎日様々な結婚相談所の婚活現場に直面します。しかし神奈川や横浜での婚活事情では、この婚活の質や効率などのコツをわきまえていれば、かなり理想が高い場合は別として、自分と向き合って相手の気持ちを想い遣れる方であれば、理想のお相手と出逢って住みたい街で幸せな人生を送ることが出来ると思います。

神奈川県の30代男性・女性の特徴と結婚観

1.特徴

神奈川県は交通網が発達しているので、横浜だけでなく東京都内へ通学・勤務も便利な地域です。そのため横浜・神奈川で生まれ育った方は、10代で地方から上京して独り暮らしをしている人よりも、実家暮らしが比較的長いのが特徴です。経済的・精神的に安定している状態が長く続くためか人柄は穏やかで優しく、寛容で余裕があるようにも感じます。
実際、特に結婚相談所に登録している方々に関しては、家族と仲が良く品行方正で控え目な男性女性が多い印象です。以前、地方出身の都内在住の会員さんから「神奈川・横浜の方は意識高い上昇志向が強い方が多いと思っていましたが、お見合いをしてみると東京の方よりもおっとりして優しい雰囲気の方が多いと思います」と実際言われた事があります。余談ですが、その方は結果的に横浜の男性と成婚し、「実は横浜に憧れていたので嬉しいです♪また、私の勤務地が東京駅なので横浜が始発でむしろ通勤も便利でラクになり良かったです」と、穏やかで馴染みやすい男性と成婚し、居住地問題で揉めることなく、むしろ喜んで女性側が横浜へ移住されました。

2.結婚観

これまでお世話をしてきた神奈川・横浜在住(移住も含め)の会員様の結婚観は都心に比べてそれほど厳しいものではなく相手への条件は緩やかです。
誰もが生活していゆく上で『年収』は重要ですが、日本一物価が高騰している東京は自ずと経済の期待値が高くなることは免れませんが、それに比べて神奈川・横浜在住の方はそこまでは気難しくない傾向です。

田舎から上京して都内の真ん中で年収を上げて頑張っていて、物価も高くなっているので結婚相手にもそれなりに成功した方を希望したい!



横浜・神奈川県内在の会員様との面談では「フィーリング重視派」が一部例外を除いて結果的に多く、真面目に働いていてお互い穏やかな家庭を築きたいというのが根本的希望なので、条件は東京の婚活者ほど厳しくはないというのが実際のところです。

婚活開始当初は、『年収・職業・外見』への高い理想がある方もいますが、結局は「フィーリングが合う女性」「穏やかで居心地の良い男性」とゴールインする傾向にあります。物欲が平均より高くなければ、経済的には安定して平和に暮らせる経済力はあるので、結婚(恋愛にも)ゴージャスさや刺激を求めることなく、平和で安定した幸せな家庭を築きたいという結婚観が殆どです。

神奈川・横浜にこだわる理由

冒頭でもお伝えした、婚活をしている神奈川・横浜在住の独身男女に「結婚後に住みたい街は」と入会時に質問をすると「横浜または今居住している神奈川県を希望」と殆どが言います。これはおそらくどの結婚相談所でも同じと思います。特に横浜市街地や湘南などの住みやすい地域にお住まいの方はその傾向が強いようです。
その理由は、職場への通勤の都合のみならず、大都会なのに海も山など大自然が近くにあり、異国情緒たっぷりの横浜中華街やみなとみらいなどの豊富な観光資源があり、独身時代だけでなく将来の家族での余暇を過ごすには『楽しくて魅力的な環境が多い』ということも挙げられます。
下記は神奈川県庁のホームページにある「神奈川県 結婚・出産・子育て、地方創生などに関する県民意識調査」(平成22年国勢調査・神奈川県民15才〜49才・2,000人対象)でのアンケート調査結果ですが、県民全体も神奈川県に「ずっと住みたい」「当面は住みたい」が全体の6割を超え、「近いうちに県外へ引っ越したい」は僅か3.8%という結果になっています。
横浜結婚STORY 婚活ブログ資料
抜粋:神奈川県ホームページ ~神奈川県 結婚・出産・子育て、地方創生などに関する県民意識調査~より

神奈川・横浜に住みたい人の婚活対策

神奈川県内、横浜市内に結婚後に住みたい人の婚活で問題点は、お相手の対象が<神奈川・東京>に絞られることです。結婚相談所へ入会した最初の頃は千葉・埼玉の方ともお見合いをすることがあります。時々バイタリティやフットワークが軽い方が他県へデートに出向き成婚してお相手の居住地の埼玉・千葉に移住することが稀にありますが、多くは通勤の関係で移住してもせいぜい神奈川寄りの東京までが多いでしょう。なのでかなり遠方のお相手とはせっかく交際を続けても居住地問題で白紙になることがあるので、最終的には神奈川、特に横浜や川崎の方とのお見合いに絞られることが殆どです。

そのため「どこにでも転居可能」という人に比べてお見合い対象は狭まりますが、弊社のこれまでの実績ではお見合いは30代であれば神奈川県内のお会いしたい相手とお見合いができています。ただし年単位の長期戦は難しいので『半年〜1年以内に効率的にお見合いしていく』という対策は必要です。
サポートがない、あるいは結婚相談所に頼りたくないという方は、プロフィールを読み込んで、毎月ランダムにでも20名以上の申込み・4名のお見合いを少なくとも1〜2年コンスタントにすることが多少遠回りですが対策と言えます。しかし覚悟と根気が必要なので、途中で挫けそうになる様であれば『面談・相談・紹介・提供される情報量が多い結婚相談所』で更に効率良い活動をお薦めします。

『対策』の具体的な詳細内容

より具体的な【対策】は、結婚相談所に下記のような対応をしてもらうことで、孤独や我流の対策よりも成果がでることがあります。

■お見合いお引き合わせ(付き添い)をしてもらう
→担当にお相手を見てもらえるので、次第に言語化出来ない理想の相手が分かるようになり紹介してもらえたり、的確なアドバイスをしてもらえる様になることもあります。(結婚相談所のサービスによるので入会時に要確認)

■マメな相談・面談(LINEや電話など)
→対面での面談・LINE・Zoom・電話などで疑問やアドバイスが欲しい時に直ぐに対応してもらう
聞いて欲しい時が一番感想が述べやすく担当に伝えやすいです具体的なアドバイスやが欲しい時はどんな内容か恥ずかしがらずに話してみるほうが解決策が解り易く婚活時短に繋がります。(※ただし愚痴や相手の悪口ばかりだとアドバイスをして良いのかどうなのか担当が困惑してしまうので、愚痴を聞いて欲しい時は「愚痴を聞いて欲しい」・解決策を言って欲しいときは「アドバスが欲しい」と伝えてからのがスムーズに打ち合わせができるでしょう)
なお、婚活の悩みは尽きないものなので、相談や面談が無制限・無料の結婚相談所がお薦めです。(結婚相談所のサービスによるので入会時に要確認)

■振り返り、気付き
→婚活をしてコンスタントに月に4名前後程度の方とお見合いを続けると、ある時から『入会時の希望』と『実際活動した現実』が違っていると感じる様になり、気持ちの変化が現れるようになります。それについて『面談』『自分自身への向き合い』で明確な気付きがあれば、それが『本当に必要なもの』だと深層心理が理解し始めます。もし半年〜1年以上の婚活をして理想の相手が現れない場合は、現実に則していない何かがあるので分析してみましょう。それを自覚することが長い目でみると好転して飛躍するきっかけとなります。

■修正点の気付きがあれば実際行動に起こしてみましょう
→振り返りで気付きが見えてきたら、行動に起こして新たな発見をした方向へ進んでみましょう。反対に新たな気付きに蓋をしていつもと同じ行動をしていると堂々巡りしていると立ち止まってしまいます。長年それをして結婚をしない人生を歩む方も実際います。勇気を持って行動をして思い込みを打破して突き抜けることで、幸せな結婚が待ち受けていると信じて行動してみましょう。


横浜結婚STORYブログ「いつもの自分の思考で堂々巡りを抜け出す」図解

神奈川・横浜同士で結婚をした30代女性の実際の婚活事例

Aさん(当時30才)は横浜生まれ横浜育ちの女性です。職場が横浜駅周辺にありその会社で勤務を続けたまま結婚をしたいという意向でした。また子供ができたら出産や幼児期の世話は実家の母の手助けをしてもらいたいという希望もありました。そんなAさんは結婚後のイメージはあるものの、当初相手はどのような人が良いのか分からないという状態でした。そこで、あらゆる角度<年齢・身長・学歴・年収・外見>からお見合いをまず2ヶ月で8名お会いして、そこから気付きがあったら絞り込んで効率良い婚活をすることになりました。
Aさんの婚活がスタートしました。あらゆる角度ですが、『横浜の実家に近いところに住んでもらえる穏やかで優しい性格の男性』ということは念頭において情報を集めました。『大人し目の年収900万円の8才年上男性』『穏やかな超高学歴の同世代男性』『2つ年上の160㌢の男性(Aさんは158㌢)』。時には横浜以外の男性ともお会いしました。お見合いの後には、相性が合ったところ、合わなかったところ、結婚相手として気持ちが上がらなかったところなど面談で話し合って段々と絞り込めて行きました。
結果、活動して判明したのは、Aさんは『身長170㌢以上、学歴がある程度ある方、同世代(31才まで)、横浜に住める方』という希望に絞りました。Aさんはまだ30代で、対象になる男性が多く、そして寛容で優しい性格なので、理想の相手が見つかれば早期の結婚が可能です。そこでお相手を一緒に検索して、ご自身が選んだ方に対してプロの意見を交えて数件申込をしたところ、後の結婚相手となる男性とお見合いが成立しました。一つ年下の横浜公立大学卒の横浜出身の男性でした。173㌢の細身でシャイで緊張しやすい男性でしたが、温かい会話力と包容力があるAさんだったので、男性は安心してお話ができるAさんをとても気に入った様子でした。お互い横浜駅までは20分くらいの駅に住んでいたので、週末は1時間半ほどカフェやみなとみらいに散歩にでかけて、4回目辺りから次第にランチも行くようになりました。交際からちょうど3ヶ月にはお互いに「この人と結婚したい」という意思が固まってご成婚になりました。入会してから7人目の男性とのご縁でした。「出会いがなくて男性とあまりお付き合いをしたことがない自分が結婚するなんて驚いていますが、家族は穏やかで控え目な彼をとても気に入ってくれて穏やかな結婚ができてとても嬉しいです」と、横浜のショッピングセンターや大型スーパーのある便利な駅に新居を構えました。お見合いのお引き合わせの際に、はにかんだ笑顔でニコッと笑ってご挨拶して下さったお相手男性の初対面の印象は今でも忘れません。「この方ならきっとAさんと幸せになれるな」と思いました。結婚後も時々LINEで便りを送って元気な姿を見せて下さっています。今も心に残る横浜の爽やかなご成婚カップルです。

神奈川・横浜同士で結婚をした30代後半男性の実際の婚活事例

Fさんは横浜の高級住宅地で生まれ育った、ワインとスイーツの繁盛店を経営するアラフォー男性です。以前は会社員でしたが、大手商社マンだった父の背中を見て育ったせいか、生まれ持った知性と社交性と根気を活かし、事業を起こして敏腕経営者として成功していました。当初は理想が高いところがあり、30才前後の女性を希望していました。若々しい外見でコミュニケーション能力があり年収も高いので、お見合いは希望の方と成立しました。
しかしその当初は上手く行きません。お見合い後の交際不成立、交際になっても1〜2回で終了でした。お相手は都内の二子玉川や港区などにお住まいの女性でした。Fさんが理想が高い時期だったので、自ずと若い女性の比率が高い都内の女性とのお見合いが成立することが殆どでした。しかし、都心部に住む若い女性の中には、世田谷や白金に住む事が夢で都内を離れたくないという方もいて、そういう女性と真剣交際間近になると居住地問題で終了になりました。そこでお見合いが15名を超えた頃、Fさんと面談で見直しをしました。外見や条件から入ると、価値観や相性が合うかはお見合いしてから見極めるため非常に効率が悪い婚活をすることになります。そこで思い切って条件よりも相性の良さそうな方で神奈川県内の方を紹介することになりました。この時Fさんにはこうアドバイスをしました。「結婚相手というのは居心地が一番なので、『この方は良い人だな、この人と一緒に人生を歩んだら安心して平和で幸せだろうな』という気持ちになったら、その後はその方の条件も好きになってくるものなので条件を固定するのではなくフィーリングでお見合いしていきましょう。」Fさんも少し婚活疲れをしてきていたので婚活の視点を変えることに納得しました。それで近隣の結婚相談所さんとフィーリングが合いそうな癒し系の30代中盤〜同世代の女性をご提案頂きお見合いをしました。結果的に横浜からほど近い相模原市の35才の女性とご縁がありました。保育園の保健室の先生をしている、いつもニコニコと穏やかで優しい女性でした。視点を変えて県内で探したことで、交際はスムーズでした。中華街やみなとみらいのカフェでデートを重ね、徐々に近場でドライブをしたり映画をみてディナーを楽しみました。Fさんにとって彼女といることが癒やしの時間になっていきました。最初苦戦していたのが嘘のように驚くほど順調で、3ヶ月目でプロポーズをして成婚になりました。成婚時にFさんは「僕の最初の選び方は、男性がやりがちな失敗で、もし結婚できたとしてもきっと上手く行かなかったと思います。もしくは、あのままランダムに好みの相手へ申込みやお見合いを続けていたらまだ婚活していたと思います。彼女はいつも健康状態を心配してくれ、仕事に支障がないように気を遣ってくれます。こんなにも女性から愛情深く想ってもらえるのが心地よいと知りませんでした。胸がドキドキする刹那的な恋愛感情というよりは、いつも心のどこかが温かくてこれからも続く安定した幸せな気持ちで、これが結婚なんだなと毎日ささやかな幸せを噛み締めています」とのことでした。私は「プロフィールからは相性や価値観は分からないものなので、最初は皆さんはそんなものです。婚活して初めて自分に向き合って、そこから試練や課題が解って乗り越えたら、あっという間に本当に必要な相手が現れて来るのだと思います。」と伝えながら、本質に気付いて素直に行動を起こしたFさんが素晴らしいと心から思いました。ご縁の神様の課題を乗り越えた後のご褒美として、こんな素敵な生涯のパートナーに出逢わせてくれたのでしょうか。お相手はFさんの会社のある横浜に引っ越しをして、昨年夏にお子さんをご出産をしました。写真には、成婚時よりも更に幸せそうに笑っているFさんと奥様と男の子の赤ちゃんが写っていました。今でも私の宝物です。

まとめ

結婚後に神奈川県内や横浜周辺に住みたいとお考えの方は、最初は素敵な心ときめく方がいたら県外でも幅広く複数のお相手とお会いし、もし結果的に居住地の価値観が合わないと感じた時は、早めに視点を変えることをお薦めします。
また、県内あるいは横浜市内に絞ると対象の範囲が狭まるために、活動が長くなると地域限定が足を引っ張ることがあるので以下のような『コツ』と『効率』を念頭に、効率よく素敵なお相手を見つけることをお薦めします。

・付き添いで担当にお見合い相手を見てもらい、的確なアドバイスや担当からのご紹介によって婚活の効率を上げる
・面談で活動を振り返ったり相談をして自分の気持ちの整理をする
・自分に向き合って熟考して気付きや修正する点を客観視してみる
・学んだことを行動に移して新たな発見をしてみる

今回の記事をご参考に、ぜひご自身に合った婚活で理想のお相手との出逢いを心から祈念しています。
婚活は教科書がないのでご自身での手探りの活動になりますが、もしサポートが必要という場合は、仲人のいる結婚相談所での活動もおすすめです。サポートがあることで気持ちがだいぶラクになる方もいますので、ぜひ面談もお越しください。