女性20代後半になると周りで結婚する友人たちも増えて、結婚の報告を受けたり、結婚式や新婚家庭に招かれ、その度に「自分も早く結婚したい」と焦る気持ちになる方もいると思います。
全国の結婚相談所が集まる連盟本部で社長室マネージャーとしてお客様からのご相談を受け、また15年間 個人結婚相談所で会員様をマンツーマンでお世話をしていると「女性は20代のうちのほうが選べるから有利と言われてますが、今すぐ結婚しないと難しくなるのですか?」と、20代後半女性からのご相談も多くなっています。
そんな悩める20代後半女性は『焦らず』『人と比べず』『一時的な感情でなく多角的に熟考する』ことが必要です。また面談重視の個別サポートがある結婚相談所で信頼がおける担当に常に相談して婚活を進める事もコツです。
幸せな結婚をするためには「焦り」と「他人と比べる事」は禁物
もし、今29才の女性が婚活をしていて「相手男性は条件は良いのだけど、気乗りしない。。けど29才までに決めないと条件の良い男性とはもう二度と出逢えないと言われるし。。」「友達がどんどん高条件の男性と結婚していって、私も今交際している男性に多少違うかなという点があるけど、この辺で手を打たないと」という考えなら、それはちゃんと考えた方が良いと思います。なぜなら結婚は恋愛のように嫌になったらお別れして全て終了ではなく、戸籍上「バツイチ」の経歴が残ります。それは一生付いて回ります。後悔しない覚悟で結婚成就して離婚した方なら別ですが、「あの時、冷静に考えれば良かった、あの時に戻ったら違う人を選びたい」と後悔ばかりの状態ではその後の人生も悲壮感がただようものになり、また再婚活動をしてもプロフィール欄には『婚歴あり』と余儀なく載せる事になり、若い初婚の男性からは敬遠されます。
焦ることを止めて30才に突入して婚活したら、理想や条件は下げることになる?
「30才になると理想を下げないといけなくなりますか?」とも聞かれますが、結論から言うと、理想を下げることはありません。29才と30才では男性からの人気には大きな違いはありません。たった一年しか違わず顔もスタイルも変化がないので当然でしょう。
もしそのような勘違いをすると大変です。例えば焦って短期間で結婚した人と、1年近くじっくりお見合いをコンスタントにこなして納得して結婚した人とでは離婚率は前者の方が高いと思います。20代で若くして短期間で結婚すると、幻想から急に現実に戻り嫌なところが噴出して冷めて来る人もいます。
なので、もし29才で焦って結婚するのであれば、30〜32才くらいまでは男性からの人気は依然として高いので、焦らず30才に突入してからじっくり婚活をすることをお薦めします。30才でも理想を下げずに幸せな結婚をしている人は大勢います。
女性20代後半と30才で婚活状況が変わる場合
ただし、20代女性が年齢的に有利になるのは下記のような場合です
①『どうしても20代女性と結婚したいハイスペック・アラフォー男性』との結婚を望んでいる場合
②20代女性の登録が多い結婚相談所(お相手検索データ上)で戦いたい場合
③確実に20代中盤前後男性と結婚したい場合
なお①②の「20代の女性でないと結婚したくない」という男性と結婚するのが幸せになるのか甚だ疑問ではありますし、女性が30才になっても29才くらいの年下男性ならお見合いは組めて、相性が合えば結婚する人も多くいます。
それなら焦らず30代になってから始めたほうが良いのか?
開始時期に関してはどちらでも自分のタイミングで良いと思いますが、どちらかと言うと20代後半から開始したほうが良いでしょう。30代前半で婚活を開始して「年齢コンプレックス」に苛まれそうな性格であれば、気持ちや時間的に余裕のある20代後半から開始するのがお薦めです。20代後半から学習塾のようにしっかり見極める力や心の準備をしておくと「備えあれば憂いなし(準備万端)」になり30才になっても学習したことが有利に働くのでお薦めです。
ただし、20代から開始して30代後半〜40才を経て50才になっても慎重過ぎる婚活を続けている方もいますので、あっという間に年齢が経ってしまう落とし穴に落ちる前に、年齢の区切りを決めることも大切です。
女性20代後半と30才で申込み受け数・申込み承認数に違いは出てくるのか?
ちなみに、「申込み数や承認される数には差がでるのでしょうか?」とのご質問もよくあります。
確かに20代女性が申込み数は上回る場合もあります。しかし、それでもその全てが20代女性が「お会いしたい」と思える相手から来ている訳ではなく、40代50代、驚くことに60代からも来ることがあります。その女性が理想のストライクゾーンが極端に幅広いなら別ですが、「どうしても会いたい!」と思う男性からの申込み数で精査すると、20代後半と30才と比べて差は殆どないと言って良いでしょう。申込みをしてくる相手に過度の期待はできないのはどの年代も同じです。
また、申込みが承認される人数に関しては、どのような相手に申込みをするかによります。29才でも30才でも、毎回『申込みが殺到している超人気男性』ばかりに申込む場合、結果は同じです。ただ、やや20代のほうが承認率は高いことがありますが、お見合いをしても、プロフィール上で素敵に思えた相手がそのまま自分の想像通りの相手で、交際もトントン拍子、成婚までスムーズに行くかといったら、そうでもありません。途中で何かしらの躊躇や現実が出て終了になり、またお見合いを繰り返しになる事が多く、それは年代を問わず誰もが経験する現象です。
要するに、お申込受け・申込みへの承認率・お見合い数などの数値上の事だけで『20代のほうが有利』と測ることが出来ないといえるでしょう。そのため「ちょっと違うかも」と思いながらも慌てて将来を決めるのはナンセンスではないかと思います。29才までに決められなくても30〜31才までじっくり婚活して素敵な相手が現れることも、本人次第で可能です。
本質を見抜くには?
男性で20代女性を魅力的と感じる方もいて、また、脳内ドーパミンがピークの20代後半女性も直ぐ人を好きになるので、その掛け合わせで「これが運命だ」と思い込み、実は「運命でない人」と誤って結婚してしまう事があります。そのため若いうちから眼を養って『本質を見抜く』事が重要です。自己分析をしながら進めてゆくと次第に本質が見抜けるようになります。面談を重視している結婚相談所に所属しているならば、担当とPDCA(計画・行動・確認・修正行動)を重ねて、自分が本当に理想とする結婚相手を深掘りするのもお薦めです。その婚活方法で「この人だ!」と思える相手と結婚できれば、何事も腑に落ちている状態なので、結婚後も幸せな生活ができるでしょう。
そうして成婚した会員さんの満足度は、20代後半女性と30代前半女性ではどちらも遜色がありません。事実、どちらのご成婚者様から結婚後も幸せに暮らしているご報告があります。
28才で婚活した女性、31才で婚活した女性の事例
・28才女性、焦らず熟考した事例
数ヶ月前に知人からの紹介で都内の有名私大卒の28才女性から面談の予約が入りました。ご相談内容は「今他社結婚相談所で婚活をしていて、いわゆるハイスペック男性と真剣交際中です」とのことでした。
「現在の結婚相談所の担当が言うには、どんな女性がお申込をしても中々お見合い承諾してもらえない男性なので、このチャンスを逃したらもったいないので今月の成婚目指しましょう」と言われているそうです。高身長・高学歴・高年収に加え、お顔と体型が素敵な男性な11才年上の39才男性と今月成婚予定との事です。双方の親にも「結婚したい人がいる」との話をしていて、一緒に住む不動産物件も着手金を払っている最中との事です。「そんな素敵な男性とトントン拍子なら迷わず成婚へ進む女性は多いと思いますが、何か問題があるのですか?」と質問をすると、ご相談者さんは神妙な面持ちでこう答えました。
「実は…。最初は優しくて、素敵な方だなと思っていたんです。けれど真剣交際になってから彼は「近い将来、早期退職をして九州の実家に帰ってのんびり生活したい。自分の田舎は凄く良いところなんだよ」と言い始めたんです。私は現在派遣社員なんですが資格勉強中で、合格したら都内の大手企業に就職したいと考えています。その話をしたらギクシャクして。何となく派遣社員である私をバカにされている気がしています。女性は男性の方向性に合わせるものだ、と疑いなく思っている様子で、そんな人との結婚はできないと思い始めています」との事でした。
後日、メールが届き、「今の相手とは交際を終了して今の結婚相談所も退会しました。男性に依存するような結婚をしたくないという『自分の意志』を初めてハッキリと解って勉強になりました。資格合格してやりたい仕事に就いたら、面談を重視での婚活を再開したいのでその時は宜しくお願いします」との事でした。
一回り上のハイスペック男性と結婚をする20代後半女性は、昭和的な『養ってもらう代わりに男性の仕事の都合や居住地に添う』という宿命を背負う事もあるので、もしそういった相手と交際になったら、ここで焦るか、多角的に熟考するかが運命の別れ道になるのでしょう。
・31才女性の成婚事例
31才で入会してきたTさんは、29才から2年間、同僚男性と交際をしていました。しかし一向にプロポーズをされる気配もなく、思い切って「交際して2年になるけど将来はどうする?」とLINEを送ったそうです。すると彼から「自分は結婚という足かせが苦手なのでお別れしよう」と驚愕の返信が来たそうです。驚きながらもTさんは泣く泣く別れました。その後は婚活をしようと、結婚相談所を調べたところ、ブログやYoutubeで「女性の婚活は30才過ぎると難しい」ということが声高に叫ばれていることに愕然としました。それでも前向きに持ち直して入会面談の予約をしたそうです。
面談では「31才にもなってしまって」としきりに話していましたが、とても可愛らしく素直で謙虚なので、私は「Tさんは、きっと大丈夫です。男性から好感が持てる方は29才でも31才でもそれほど申込みに違いはないですよ」と伝えました。
入会後はプロフィール写真を撮影同行をし、インタビューした内容のPR文でプロフィールを仕上げて登録すると、お申込みも、自らの申込みした相手からも10件中4件の承認もあり、毎月のお見合いに困らないほど高条件の同世代とお見合いができました。月平均4名のお見合いには毎回一緒に付き添って、月に1〜2回は面談、週に3回ほどLINEのやり取りをして『結婚というもの』について必要なこと、不必要なこと、幸せに暮らすには、疑問や不安、楽しさなどについてお話をしました。お相手に関してもPDCAを回し、半年後には5ヶ月交際をした1つ年下の年収600万円の30才男性と成婚になりました。面談を重視して、自らにも向き合い、めげずにコツコツ婚活をしました。そういった婚活をして腑に落ちた状態になると29才でも31才でも幸せの満足度は変わらず、成婚後も揺るぎない2人の関係を築くことができるでしょう。
まとめ
20代後半女性は、「今のうちに結婚しなくてはいけないのかな?」と揺れる時期です。その時期に運命の相手と結婚できたなら素晴らしい事です。しかし離婚や不毛な結婚生活を避けるために結婚の本質を知って熟考して進めることが大切です。開始のタイミングは人によりますが、30才になって年齢コンプレックスに苛まれそうな性格であれば、20代後半からのほうが気持ちの余裕をもって学習することができるでしょう。
『焦らず』『人と比べず』『一時的な感情でなく多角的に熟考する』ことが重要です。また面談重視の個別サポートがある結婚相談所の担当とPDCAを回して婚活を進める事も婚活迷子にならないコツです。