これは結婚相談所運営10年以上・お見合いお付き添い1000件超の私が実際の現場で見た婚活記です。
今回は、「年収1000万以上の人と結婚して、白金か高輪に住みたい。そして、専業主婦としてゆったり子育てがしたい」という美和さん(当時38才)のお話です。

「年収1000万の男性と結婚したい」彼女の夢に並走した理由

美和さんは入会時は「健康で真面目に働いていれば条件は普通で大丈夫です。」との事でした。しかし開始をすると年収1000万以上の男性へと希望が変化していきました。「せっかくなら昔から描いていた理想の生活をしたい」と面談でお話されました。確かに、条件が良いお相手が並ぶ検索サイトを眺めているうちに誰もが将来の夢を膨らませるものです。 それが「幻想」「高望み」と世間では切り捨てられる場合もあるかも知れません。しかし、私はその夢を否定しませんでした。人生を左右する結婚です。本人が納得いくまでやり抜く権利があります。そのため、私はこのまま理想の相手探しを並走する事にしました。

お見合い引き合わせ現場で見る、お相手との「理想」のぶつかり合い

そこから始まった、半年間の過酷な「並走」。 それでも私は彼女の「どうしても譲れない条件」を尊重して成立のサポートをしました。それら年収1000万超えの男性たちとのお見合いも付き添いました。結果、彼女がお会いしたエリート男性は累計15名。 お医者様、大学教授、経営者……。 私は現場で、彼女が「理想」とぶつかり、傷つき、立ち止まる姿を隣で見てきました。婚活疲れを起こしてしまうかも、と時には心配でした。しかし、毎回お見合いに付き添ってくれる人がいるという事で心強さは感じるのでしょう。めげずに前進をして行きました。

お見合い現場で目撃した、年収1000万円以上の男性の金銭感覚やライフスタイル

美和さんはのお見合いの一例です。外資系46才男性はお見合いでこんな話を切り出しました。「将来は働き続けますよね?うちの会社の女性は託児所に預けてバリバリ働いていますよ。」と美和さんの内面を見透かした様に伏線を張られました。また48才税理士は「派手な生活は苦手です。これから何があるか分らない時代ですからね。共働きは必須です」。また経営者49才は一回り下の女性との結婚を希望ですが「自立した女性と家事・家計を折半」という結婚を望んでいる話をされたそうです。更に47才大学教授とのお見合い結果は「研究費にお金がかかる為、経済的依存する女性は辞退」。IT会社2400万男性に至っては「結婚後は田舎に移住してセミリタイア予定です」など。

高年収の男性の希望する結婚相手像とは?

美和さんは当初、「自分より年上の高年収男性であれば、大切にしてくれ裕福な生活ができる。」と信じていました。しかし、その信仰は脆くも崩れて行きました。美和さんが専業主婦になり白金に住む理想とはどの方にお会いしてもかけ離れていました。高年収男性は、お金が稼ぐ事に努力をしています。その上、高額納税者です。危機管理能力も高く、贅沢せず貯蓄や財形もしっかりしています。なので「裕福な男性と結婚して専業主婦で子育てしたいです。」という考えの美和さんは、奥さんとして魅力的には映らないのでしょう。中には、お見合いで美和さんの価値観を矯正や向上させようとする男性もいました。

苦戦していた最中、ようやく掴んだ「エリート医師」との交際

年収1000万以上男性とのお見合いは、美容やスタイルの努力をし、根気があれば成立はします。チャンスを生かせるかどうかは、本人次第です。当然、美和さんも努力を怠らず夢に邁進しました。美人でスタイルが良く、素直な性格なので男性ウケは良い女性です。そして、とうとう念願のエリート医師、こうじさん(42才)と交際スタートする事が出来ました。美和さんは、いの一番に両親に報告し、大喜びされたそうです。 「半年間も頑張って、ついに夢が叶う」と、美和さんもご家族はそう思ったそうです。しかしその矢先。デートで彼が放った一言が、彼女のこれまでの理想が根底から覆すことになりました。

美和さんのエリート医師との交際術

彼とのデートは、多忙な彼の仕事の合間を縫ってカフェで1時間程度。理解ある女性になりたいと、短時間でも喜んで応じました。そして、3回目のデートでいよいよ「今日はゆっくりできそうなので夕飯一緒にどうですか?」と、具体的な結婚観のお話を進めるチャンスが来ました。そこでやはり次のような話を切り出されたそうです。「僕は結婚相手は共働きが理想です」と。しかし、毎回言われるその答えについて美和さんは「主婦でも単なる怠け者にならない。」という説明を準備していました。「私は専業主婦が希望ではなく、子供が小さい頃は側にいてあげたいんです。けれど小学生になったらパート勤務と節約で夫を献身的に支えます。」しかし、それを凌駕する衝撃的な事実を伝えられることになりました。

交際中に、エリート医師から告げられた衝撃の条件とは?

こうじさんは、その理由をこう述べました。「自分は医師一家なんです。なので子供が将来医者を目指したら自分のように医学部に入学させてあげたいんです。けど医学部は1年で約1,000万。6年間で6,000万。もし子供が2人できたら単純計算で1億2,000万円の教育費がかかるんです。なので、僕との同等の稼ぎがないと難しいと思うんですね。兄も同僚の女医さんと結婚して将来に備えて質素な生活しています。」美和さんは初めて、医者の現実を知りました。そして今までの「高収入=優雅」というイメージが幻想だったと覆される気持ちになりました。そして、翌日、相談所を通してこうじさんから「価値観の違いで交際終了」の連絡が来たのは致し方ない事でした。

1000万稼ぐ男性との結婚の夢と、現実への覚醒

美和さんは、地方から大学入学を機に大学近くの白金に住み始めたそうです。そして、卒業後も気に入っているこの周辺で暮らしていました。白金や高輪は、お洒落でハイソな人気の街。彼女は婚活開始後に「やはり結婚後もこの街で暮らしたい」と思ったそうです。休日の朝、近くのカフェのテラスで、エリート夫と可愛い子供たち。「一緒にモーニングを食べたら、どんなに幸せだろう。」と夢を描いて頑張ったそうです。しかし一連のお見合いで現実を見て、目が覚めたと言います。『本当の幸せは、年収1000万以上という数字では測れない』と。しかし、これまでの婚活の努力は、自分自身で納得する結婚をするために必要な学習だったと美和さんは腑に落ちた様子でした。

高年収やエリートと結婚したい専業主婦が夢が崩れた後

その後、美和さんは、一連のお見合いを通して「1000万以上男性希望。」という理想は消えていました。そして改めて面談でもこう語っていました。「私、婚活開始した当初は、年収1000万以上の男性と結婚したら自分の人生がラクになって幸せになる、と勘違いしていたんです。けど、実態を知った今はそれを望むことはいつの間にか消えていました。もう、そこに拘る事は全くなくなりました。」もちろん、高収入の男性すべてが美和さんが出逢った人と同じとは限りません。ただ、数値がすべてと勘違いし『条件で選ぶ』と、相手からも『条件で選ばれる』のでしょう。同時に『1000万を求める女性の「野心」を、男性は「敏感に察知」する』という事でした。

「年収1000万以上の窮屈な共働き」か「700万の居心地の重視か」の選択

実は美和さんに入会当初に懇意にしている個人結婚相談所からの紹介した男性がいました。「年収700万・年齢46歳・一部企業」。当時は却下された案件です。しかし今回「以前ご提案いただいた方、是非お会いしたいです。」と心機一転。ホテルラウンジでお見合いした時、美和さんは「穏やかで誠実な彼に圧倒的な居心地の良さを感じました。」との事。彼は「子供ができたら専業主婦でも大丈夫です。その先の働き方はその時に考えたら良いと思います。」と、優しい彼に美和さんは結婚を決意し、交際3ヶ月で成婚になりました。彼の持ちマンションは中野区。美和さんは結婚後、その近所でおしゃれなお店を見つけてモーニングに行っているそうです。お子さんが生まれたら皆でモーニングの夢も近いでしょう。

まとめ:仲人が「付き添う」本当の意味

婚活を開始するにあたって、女性は誰でも自ずと「高年収」を希望するものです。それを「◯◯だから諦めなくてはならない。」とか「立ち位置をわきまえて自分の水準レベルの人と結婚しましょう。」というアドバイスは誰にも言う権利はなく、もちろん結婚相談所にもありません。大切なのは納得行くまで諦めずにお見合いを継続して頂く事です。とことん活動すれば、自分がに本当に幸せになる相手を理解していくものです。そんな一連の流れを知る仲人は、付き添いの段階から同じ体験を共有しています。単にお見合いの場に居るだけでなく、会員様の段階に合わせて静かに水先案内をしていきます。

自分の理想がわからなくなっている方は是非入会相談にお越しください。ご予約は下記フォームからどうぞ。


筆者:株式会社日本仲人連盟 社長室マネージャー 兼 結婚相談所「横浜結婚STORY」土橋知子