婚活をしたことがある方でしたら、「フィーリングが合う」あるいは逆に「合わない」という感覚を持ったことは誰でも一度はあると思います。
弊社は入会をした会員様の、ほぼ全てのお見合いに同行しますが、14年間のお見合いお引き合わせ現場で「フィーリングが合う人」「合わない人」というカップルを、お見合いの瞬間からご成婚まで実際に目の当たりにしてきました。その経験から「フィーリングの合う人」とはどういうことか、また、その言葉にならない感覚の具体的なことまで解るようになりました。
そこで本日は、結婚相談所での「フィーリングの合う人とは?」という具体的な内容と、フィーリングが合う相手を見つけるコツをお伝えして婚活中の皆様の一助となればと思います。
婚活での『フィーリング』とは?
一般的な『フィーリング』の意味は、辞書で引くと『人・ものなどから受ける直感的で漠然とした気分、感じ。雰囲気』という意味になります。婚活の現場では、これに加えて、実際にお会いした時に受ける情報【表情・会話の内容やテンポ・しぐさ・匂い】から感じ取るものを言い、言語化できない様子や雰囲気なども含まれる事もあります。それらを基準に「合っているのか、合っていないか」を判断します。更に【結婚後の価値観や生活のイメージ・生き方】なども加えて判断する方もいます。お見合い後の『交際希望』または『辞退』の回答理由のトップ3に入ります。またそれを重視するのは特に女性が多いことが特徴です。
アラサー女性はなぜフィーリングを重視するのか?
結婚相談所でもお見合いをする際に『フィーリング』を重要視するのは主に女性です。女性は男性と違って身体構造から「男性から身を守る」という防衛本能があるからという説もあります。ちなみに、そのために急激に距離を詰めようとしたりギラギラした雰囲気の男性は、真剣に結婚相手を探している場では敬遠されます。
そういった身を守るなどの理由から、特に若いアラサーの真剣に婚活をしている女性は、生涯を共にするのに違和感なく自分が馴染みやすい『フィーリング』を重視する方が多いのでしょう。
フィーリング重視で結婚相手を探すことは、良い事かデメリットか?
フィーリングで相手を探すことは悪いことでは全くなく、寧ろ自然の摂理だとも言えます。これを重視して結婚することは、結婚した経験のある女性であれば、誰もが「大切な事」と思うでしょう。世に言う「条件よりもフィーリング」と言われるくらい大切な事です。
ただし、この基準が強すぎる方は、過敏に反応しすぎて何度お見合いをしても上手くいかないという現象が起り、デメリットになる場合があります。もし他の人よりもこれが強いと自覚している方であれば、婚活をする前に自分自身で内面を見つめて、例えば『自分の理想に完璧主義』『相手に対してわがまま』とならないよう自覚や意識をして気をつけたり、「男性の条件が超理想!」と思っても、「頑固な相手だと喧嘩が絶えなくなりそうだから、大人しくても寛大な人のが自分に合っているかも」など条件よりも自分に合った内面を分析をしてお見合いをして行くと良いと思います。表面上でなく、【本質的なフィーリング】で捉える方向にシフトすれば、より良いパートナーを選べ、相手にも選ばれる実りある婚活ができるでしょう。
素直で前向きな30代前後の女性なら、フィーリングを重視の結婚相手探しは、成功して生涯穏やかに過ごす事ができるでしょう。
アラサー女性がフィーリング重視で相手を見つけるコツ
アラサー女性がフィーリング重視で相手を見つけるコツは、以下が挙げられます
・婚活開始当初は対象範囲を広げる
・フィーリングが合った人と出会った時のために自分を磨いておく
・相手にもフィーリングが合っていると思ってもらうよう、包容力と笑顔で対応する
・結婚相談所主催の会員制婚活パーティに参加して多くの方の中でフィーリングの感覚を養う

開始当初は対象範囲を広げる
開始当初は余力があるので、自分の理想よりも可能な範囲で幅を広げると、思わぬ発見がある為、より自分に合った相手が総合的に判断できるようになります。最初から狭い範囲で探すと早くに行き詰まりが訪れます。
と言っても無理して会いたくない人に申し込む必要はありません。2~3ヶ月は担当と相談の上で申込みをしたり、一緒に引き合わせに同行してもらって楽しみながら婚活をするとご縁が巡ってきます。場合によっては簡単なマトリックスを作成して活動計画を立ててもらうと効率良い活動が出来るでしょう。
お洒落を心がける
フィーリングが合う人と出逢う確率は、例え絞り込んで少数精鋭でお見合いをしても、そう高くはないと覚悟しておくことは婚活の基本です。その確率で出逢った時に備え、相手にも気に入ってもらえるように、自分でも外見や内面も磨いておけば早期に理想の相手とご縁になるでしょう。婚活が開始したらお洒落を楽しむ気持ちでメイクやお食事にも気をつけて健康美を心がけましょう。


包容力と笑顔を心がける
フィーリングが合う男性というのは、実は他の女性にもモテます。包容力と笑顔はどんなライバルにも勝つ最上の秘策です。媚びたりするのとは違い、心から「人と話すのが好きです」というオーラを放てる人はフィーリングの合う、素敵な男性を引き寄せます。以前、エリートの年下男性に見初められた女性は包容力と優しい笑顔の持ち主でした。
結婚相談所主催の会員制婚活パーティに参加する
結婚相談所によっては入会すると連盟主催の会員制のパーティがあります。沢山の男性会員様と出逢えて、「フィーリングが合う人」「合わない人」が一目瞭然となるでしょう。以前、その中でお相手が見つかり成婚になったカップルもいます。双方とも「相手検索サイトではフィーリングは分らないので参加して良かった」と、運命の出逢いになりました。

フィーリングの合う相手と成婚になった実例
以前、県外から「ブログを読みました」とお問合せで面談をしたY子さん(当時34才)は、それまで他社で3名とお見合いをして短期間で退会した経験がありました。苦い経験があるため、今回は何よりもフィーリングを重視して婚活をしたいとのご希望で婚活再スタートしました。
Y子さんは以前の活動では、1ヶ月間は申込みが来ていたそうですが、一人一人のプロフィールを見ると、その殆どは年齢がかなり離れていて、その時点で「フィーリングが合わなそう」と感じたそうです。しかし「せっかく頂いたので有り難くお受けしてお見合いしてみましょう」とアドバイスを受けて、その中の2人にお会いしたそうです。結果お二人とも交際不成立でお返事をしました。「お一人目は、目を合わせずに一方的にお話をされる44才の方でした。二人目は、我慢できる範囲でしたが部屋干しの匂いがする41才の男性でした。それぞれへのお返事は、詳しく伝えるのも申し訳なかったので、「フィーリングが合いませんでした」と回答しました。3人目は自分でお申込みをした一つ年上35才の男性でしたが、今度は逆に相手男性から「フィーリングや価値観が合いませんでした、と辞退されました」との事です。理由がさっぱり分らないままに、「自分とフィーリングの合う男性は現れるのだろうか?」と先が真っ暗になり、「暫く婚活と距離を置こう」と、6ヶ月で退会したそうです。
Y子さんは、面談で「自分の相手はどんな方が理想なのか分かりません。常識があって、年収が自分より少し高い500万以上であれば嬉しいかな、というくらいです。ですが、実際はお会いして話した時に『あ、この人は一緒にいて和むな、とか、穏やかな気持ちになれて安心するな』という人を好きになることが多いです。」とのことでした。
Y子さんは、医療の専門学校を卒業して都内の小さなクリニックの事務をしていました。ご両親と妹さんの二人姉妹で現在は一人暮らしで堅実でコツコツとした性格です。幼少期からお姉さんとして自立してきたのでしょうか。相手を気遣う事があっても「自分は甘えることができなくて、本当は甘えたいのかも知れませんが、甘えるというのは、どうするのかも分からなくて、、。」そんなY子さんを大らかに受け止めてくれるような爽やかで寛大な男性が理想なのではないかと感じました。
入会直後、先ずプロフィール撮影用の洋服を一緒に買いに行きました。以前のお写真が黒の長袖ブラウスにグレーのスカートだったために年齢よりも老けて見えていたように感じました。横浜ルミネで、店員さんに薦められた白いワンピースとマカロンカラーの水色の薄手のカーディガンを試着してみると、御本人として気にしていた少しぽっちゃりした体型がカバーされて(気にするほどぽっちゃりではありませんでしたが)、とても優しい雰囲気のエレガントな感じになりました。プロフィール撮影も明るい笑顔で健康的で若々しい爽やな感じに仕上がりました。
Y子さんは「私は今まで照れもあってか、こんな華やかな色の洋服を着たことがなかったかも知れません。人と話す自信が湧いてきました。」とお見合いを心待ちにするようになっていました。
申込みを一緒にして同世代男性3名とのお見合いが成立し、また付き添いが可能な連盟主催の会員制パーティにも参加しました。婚活パーティは残念がながらマッチングした相手はいませんでした。しかし、実際に会員活動をしている会員制だったので男女合計30人の同世代の方とお話をして新鮮な気持ちになったそうです。「皆さん親切で良い方でした。自分だけでなく同じように頑張っている人がいることだけでも勉強になりましたし、ハードルが高いと思っていた婚活も、好意的にお申込みする勇気も湧いてきました。」との事でした。
お見合いも3名とも交際が成立しましたが、中でもお見合いで一番盛り上がらなかったお相手と交際が進みました。Y子さんに面談で理由を聞いてみると「お見合い時間も他よりも短くて、会話も私の話しに相手が相槌を打つくらいでしたが、イヤな雰囲気ではなかったです。何だか守って差し上げたいような、自分も素のままで居られそうな、言葉に出来ない感覚なのですが、フィーリングが合っているという事だと思います。先方からも交際希望のお返事を頂いた時に『あ、この人だったら人生穏やかに過ごせそう。表現は不器用なのに私の事も受け入れてくれていたのだな』と思って『出来ればこの方とご縁になりたいな』と当初から思ったのです。」
大人しくて控えめだけど上品で賢そうな同世代の男性でした。まさにフィーリングが合った人だったとのことでした。
Y子さんたちは、それから毎週一度は1時間ほどお茶をして、2ヶ月目から次第にランチや映画に出かけるようになりました。
デートの度に穏やかに過ごしている様子を面談でお伺いしてるうちに3ヶ月が経ち、先方相談所より「こちらの男性は、Y子さんとの将来を考えているとのことですが、Y子さんはいかがでしょうか?」との連絡があり、Y子さんはとても嬉しそうに喜んでお受けしました。真剣交際に入ってからは、結婚後の居住地、家計の事、家事の分担などを話して、Y子さんは家事が苦手が男性のために全て引き受けて、その代わりに生活費は男性に多めに出してもらえるとの事になったそうです。Y子さんも給料の3分1を家計に入れて二人で大切に管理することにしたそうです。その後、夜景の見えるレストランでプロポーズを受けて、無事に成婚退会になりました。
それから2ヶ月後にメールが届きました。「お互いの両親への挨拶と入籍が無事に済ました。来月からマンションを探して半年以内には一緒に住む予定です」と、ホテルラウンジで両家の挨拶で微笑んでいるY子さんが写っていました。
婚活を真摯にがんばったご褒美に、と神様が授けてくれたご縁で結ばれたお二人の笑顔はとても輝いていました
まとめ
フィーリングを重視した、30代前後の女性が結婚相談所で相手を見つけるコツは下記が挙げられます
・婚活開始当初は対象範囲を広げる
・フィーリングが合った人と出会った時のために自分を磨いておく
・相手にもフィーリングが合っていると思ってもらうよう、包容力と笑顔で対応する
・結婚相談所主催の会員制婚活パーティに参加して多くの方の中でフィーリングの感覚を養う
社会経験を積んで現実的な考えを持ち始めたアラサー女性の婚活は、20代中盤までの恋愛と違って、恋愛も経済的にもという双方のバランスに目覚める時期です。その上、フィーリングも重視すると『一瞬にして運命の理想男性が現れる』という事は稀で、殆どの方がコツコツと半年〜1年で相手が見つかる事が多いでしょう。腰を据えて婚活すること、その間くじけないことが大切なので、ご自分に合ったプロのサポートがある結婚相談所に所属することも重要です。
他で結果が出ていない方や、婚活が初めての方は一度ご相談にお越しください。