結婚相手の理想はあるけれど、実際に婚活をしてみると「絶望的に見つからない」という人もいると思います。今回はそんな状況から一変、想像以上の理想の相手がみつかった40才女性のお話です。

結婚相談所を選んだ決め手

Nさんは元救急病棟の看護師さんでした。多忙な仕事を退職して夢だったセラピストで独立して2年目の女性です。HPから問い合わせで「3〜4軒ほど結婚相談所を巡ってから決めたいです」とのことでした。半月後に「こちらに入会します。お見合い付添いをしてくれ何度でも面談やLINEで相談が可能、理想に近い会員さんの提案もしてくれるというサービスがあったのが決め手です」とのことでした。とても嬉しい限りではありますが、「私の理想は魂レベルで解り合える相手です」という言葉に(年収や年齢で言われたほうが見つけやすいので)、「内面がプロフィールでは分かりにくいので少し時間がかかる場合もあります。けど毎回お見合いの付き添いして、お見合い後にはその感想を述べてもらい、私にNさんの理想が理解できるように致します」とお約束をして婚活がスタートしました。

面談重視の婚活

Nさんの良いところは誰に対してもきちんと向き合うところと、そしてLINEや面談で『ご自身の気持ち』を語ってくれるところです。

弊社のような二人三脚の結婚相談所の場合、理想の相手を一緒に探してゆくのに多くの情報(ご自身の気持ち)を語って頂けることは大変助かるものです。それを手がかりに自分自身が思ってもみなかった角度の『理想の相手』もご提案して行きます。これで「思った以上です」と結婚した方々も多くいます。例えば普段は黒い服ばかり選んでいても、実はピンクを提案して試着してみたらか自分でも驚くほど似合っていた、というような事が結婚相手選びでも起こります。一般会社員を希望していても、会社役員の御子息をご紹介して結婚後はタワーマンションに住んでいるなど。嘘や偽りがない素直なご自身の理想が解りやすかったから出来るご提案でした。

Nさんとはお見合い引き合わせの後にその近くのカフェで沢山のお話をしました。その日のお見合い相手への印象を、決して相手の悪口ではなく、お見合い前に想像していたのと違っていた所や、お見合いを重ねて理想が変化していった所などを語ってくれました。
また、写真のイメージと違うと相手がお見合いに来た場合も、ブ然とした態度でお見合い対応をせず、丁寧に対応してお断りはするときも感謝して終了するところでした。いわゆる大人の内面を持つ方でした。
人間なので時々は愚痴もありますが、一通りモヤモヤしていることを口にだして話をして頭が整理できたら、前を向いて諦めることなくコツコツ続けるところも素敵でした。

月に1度のペースで面談をし、足りないところはLINEでやり取りをして理想の相手を絞り込んで行きました。
しかし、30代後半からは「選びたい放題」という訳にはいかないのが婚活の辛いところです。いくら、人の悪いところばかり言わないNさんでも、お引き合わせで私から見ても「写真と全く違う…」「人の目をみて挨拶が出来ない…」「態度やマナーが…」などNさんの心中が、痛いほど分かるようなお見合いでした。

なかなか理想の相手が見つからない時の打開策

そんなお見合いの打開策として次にご提案したのが「お見合いパーティ」です。年収や条件で選ばない、人と話すのが好きで内面重ということがお見合いを重ねて判明していたNさんは、一度に沢山のお相手と逢えるパーティ向きではないかとご提案をしました。弊社で紹介できるお見合いパーティは豊富です。連盟主催のパーティ/コネクトシップパーティ/豪邸に住む知人仲人さんのホームパーティなど。非会員さんは殆どいない真面目に結婚をしたい方々が集まっています。すべてのパーティが検索データベースに登録している会員さんのみが参加する婚活パーティです。
その中で直近で開催される豪邸ホームパーティに一緒に行ったところ、そこで運命の出逢いがありました。そのパーティは、応接室や大広間など各部屋に分かれ4人一組て座り、食事やお酒を楽しみながら時間ごとに男性が各テーブルに移動して行くスタイルです。
最初に案内されたテーブルの、Nさんの隣に座ったのが、そこから4ヶ月後に成婚することになる5才年下の男性でした。
直ぐに打ち解けて交際をすることになりました。会員制パーティは、一対一のお見合いと同様、交際が成立したら先方相談所と仲を取り持って3ヶ月(Max6ヶ月)で成婚になります。

交際中の注意点どアドバイス

しかし、直ぐにお互いに打ち解けても、気を抜くと白紙に戻ってしまうのが男女の縁です。離陸して水平飛行をしている間は安定をしていますが、着陸時が一番機体が揺れます。強風で着陸できず上空を旋回したり、不時着する場合もあります。
連盟での仕事で全国各地からご相談を受けていると、ラブラブで真剣交際になったのに「結婚後の家計について話が折り合わず交際終了になった」「高額な家賃の住居に女性主導で決めてしまったので不満がくすぶって破談になった」「ブランド物の指輪をねだった為、男性から白紙にされた」など話し合いが不十分でおきた事例が後をたたないので、私は会員様には慎重に進めることをアドバイスしています。特に要望がどんどん高くなる30代後半からの女性に多い傾向です。

実はNさんもお相手と折り合いがつかない部分が出てきました。それは「住むところ問題」でした。彼は東京駅から2時間半の千葉に住んでいました。Nさんは都内23区です。「東京都内で生まれ育って、急にへき地には行けないです…。」Nさんはとても迷いました。男性のことは大好きです。入会当初言っていた「魂レベルで解り合える相手」です。好きになっても互いの要望を譲り合えずに終了するという壁にぶち当たってしまいました。

強い要望の叶え方はまず相手の立場を研究すること

Nさんは悩んだ挙げ句に出した結論は「相手の住んでいる土地を好きになる」ということでした。東京から2時間半。当初は彼が都内に足を運んでデートを重ねていましたが、Nさんも時間があれば日帰りで通いました。時にはその土地の旅館1人で宿泊して1人で街を散策しました。そこで、出した答えが「結婚後は彼の住んでいる土地に移住する」ということでした。最初の1年は別居婚にして、徐々に移住するとのことでした。そして移住後も都内で仕事があるときは実家に泊まって一週間ほど滞在したら千葉に帰るということを2人で何度も話し合って決めたそうです。

Nさんは「彼の家は、海沿いで、実家の旅館 兼 レストラン経営者の2代目として頑張って切り盛りしているのですが、最初は東京から遠い!というイメージでしたが、けれどその土地に泊まって朝日が水平線から登る景色をみながら考えたら『人生一粒で2度美味しい』のように思えたんです。」確かに、東京で疲れたら千葉の海で朝日を拝みながら癒やされるような生活は、旅行でしか味えないものです。それが年に何度も旅行気分でできるのは羨ましい限りです。
先方のご両親とも何度かお会いしてたいので、そのことにも理解をしてくれたそうです。「こんな土地に来てくれるお嫁さんなんていないと思っていたので、そんなことくらいは別にいいんじゃない?ねぇ、お父さん」と、賛成してくれたそうです。

こうして晴れて理想の人と理想の生活を手に入れたNさんは、成婚退会時にお相手男性とご挨拶に来てくれました。「いつも相談に乗ってくれる土橋さんの相談所に入ってよかったです」と言ってもらえたのは嬉しいですが、本当はNさんが魅力的でしっかりとした考えを持って諦めずにコツコツ続けたことが成功した一番の理由です。弊社のような結婚相談所は『二人三脚で寄り添うこと』と『効率が良い出逢いのご提案』をする参謀役のような存在です。成婚後も何かあればご相談に乗って行きますねと伝えました。

最後は記念撮影をしました。ものすごいラブラブなご様子に「つい4ヶ月前にお会いしたカップルとは思えない」くらい眩しいお二人でした。これからも何かあれば何度もしっかり話し合って、きっと末永く幸せになることと思います。

まとめ

婚活では自分の理想の条件で検索した相手とお見合いばかりをしていたら、同じところを堂々巡りしてなかなか上手くゆかないことが多くあります。現在の結婚相談所の多くは、仲人型といえども検索データを付与されたら自力で頑張るサービスが多いですが、特に30代後半からのアラフォ男女とも、婚活で上手くいかないと困っている場合は、相性が良く小回りが効く個人結婚相談所のプロに依頼をすることで打開できることもあります。仲人型の中でも『超仲人型』のプロがお薦めです。

例えば、生まれて初めて渋谷のスクランブル交差点で自分の行きたい方向へ突き進んでいたら人とぶつかってしまったり、時には転んで傷つくこともあるでしょう。 どうにか立ち上がって進んでいても、人の流れがごちゃ混ぜで行くべき方向にたどり着けない。

婚活も同じような様相を呈しています。 相談ができにくい結婚相談所や面談が重要視されていない結婚相談所ではなく、細やかな対応をする面談重視の個人結婚相談所で打開策が講じれる場合があります。
10年以上ワンストップサービスで運営している結婚相談所でしたら、スクランブル交差点のような婚活交差点での抜け道や要領の良い渡り方を、鳥瞰図的に読み取りながら最善の方法で導いてくれるでしょう。