国勢調査や国立社会保障・人口問題研究所の資料によると、初婚で結婚した人の割合のなかでも、男性40代前半約5%、後半約2% 。一方、女性は40代前半約3%、後半約1%といわれ、25〜29才の約50%と比べ、かなり低い確率になることが知られています。
特に女性にとっては弁護士試験に通過するより難関です。しかし、この難関を突破して誰もが羨むエリート男性と結婚した女性もいるので、私は40代の女性も諦めないで婚活をしてほしいと願っています。今日はこの難関を突破した女性が行ったエピソードをお伝えして、世の中の40代女性を応援したいと思います。

42才で結婚相談所に入会した女性

Aさん42才は美容関係会社の会社員。年収650万円と、世の中の40代女性年収の平均値は318万なので、高年収の女性といえる方でした。そのため「自分より稼いでいる男性でないと、旦那さんを敬って結婚生活をするのが難しい。もちろん人柄やお互いの相性が最重要視です。ただ、年下の男性と結婚できるなら年収はこの限りではありません」ということで、人柄と年収を配慮しての結婚相談所での婚活を開始しました。

一般社会の婚活と結婚相談所での婚活の違い

20代のころから「友達の紹介」「合コン」「街コン」「婚活パーティ」「マッチングアプリ」で彼ができていたけれど、付き合って上手く行かずに別れた、という女性は多いと思います。入会してきた女性に、結婚に至らずに別れた理由を尋ねると「価値観」「性格」「相性」「結婚を真剣に考えていない様子だった」など様々です。しかし、「結婚の話し合いをしていたか」を聞くと、「いつ結婚するのか、など具体的には切り出したことはない」という答えが殆どです。その理由についても尋ねると「私から結婚の話を切り出すのは、ガツガツして見えて相手からドン引きされるから」と「自分ではこの相手と本当に結婚して良いのか決断できないので、相手から是非結婚して欲しいと言われたい」という気持ちがあったからと言います。そして、そうこうしているうちに関係が冷めて相手と別れ、その本当の原因が究明できず「相手は自分を結婚相手としてどう思っていたのか?」が分からず混乱し、拗れて、ひいては婚活長期化の原因となってしまいます。一つでも年齢が若いほうが有利な婚活では、40代にとっては貴重な時間が勿体ないことになります。

結婚相談所は「真剣に結婚したい」という人だけが集まるところなので、会いたいと気持ちが合致した相手とお見合いをしたら、結婚という最終形に向けて、「選び」「選ばれる」ための交際を重ね、「自分が断った理由」「相手から断られて理由」が明らかになります。そこで自分と向き合い、相手と向き合い、学習を重ね、成長し、そうしてお互いベストな相手を見付けることが可能になります。

40代女性がエリートと結婚できた秘訣

Aさんも20代から常に結婚を意識して交際相手を選んでいましたが、上手くゆかないハッキリした原因が分からず、モヤモヤ悩んでいた様です。それまでもマッチングアプリなどで自分なりに「どんな相手が合うのか」を分析しようと、気になる相手がいたら浅く幅広くお会いしてきたそうですが、曖昧な関係性なので分からずじまいだったそうです。
ただ、マッチングアプリでは多くの申込みがあったのに対して、結婚相談所はマッチングアプリよりも申込み数は半分以下〜5分1になる場合もあります。それは「真剣に結婚を考えてる」からこそ気軽に申込めないのですが、そうなると特に40代は男女とも、お見合いが成立しにくくなります。そして、結婚相談所サイトでは真剣に結婚を考えている年収1000万以上のエリート男性にアラフォー女性が申し込むと、「もっと若い方が良いので」と断られるケースが多々あります。そこでエリートとの結婚どころか、お見合いせずに離脱(休会・退会)する40代女性は結婚相談所業界では多く見受けられます。

けれどAさんは、申込みはマッチングアプリの半数以下でも理想のエリート男性を見事に射止めて結婚しました。その秘訣は何だったのでしょうか。

それは「断られていも諦めない」という事と、「交際終了になった原因を受け止めて学習を重ねた」事でした。
どんな物事でも「諦めずにコツコツ続ければ必ず成し遂げることができる」という世の中の原理原則に則ったもので、秘訣でも何でもないのかもしれません、しかしこれはシンプルな事ですが、なかなか出来ない、とても重要な事なのです。

最初の3〜6ヶ月は様々な人に会って、結婚観を明らかに

Aさんは今から振り返ると最初から上手くいってた訳ではありませんでした。けれど、もともと根気があり、決して諦めなかったAさん。そして相手から断られた原因を受け止める力がありました。それを素直に改善して突き進んで、まさに開運の道を切り拓いてゆきました。
お見合いをしたのは、30代前半のIT会社勤務イケメン年下男性、30代後半の年収1500万の早稲田卒の銀行員、2才年下の安定した横浜の会社経営者、40代後半の大手企業の品川エリアにタワーマンションを持つ男性、40代東大卒年収1000万のエリート男性。様々な方とお見合いをしては、自ら断ることもありつつも、相手からも「LINEの返信が遅かった」「デートの日程がかなり先だった」「完璧な女性を演じているようで話しづらかった」など、思わぬお断りの理由を聞かされました。それでもマッチングアプリのように理由が曖昧でズルズルと婚活するよりはマシと、面談時には気持ちを切り替えて、別な相手選びを精査してゆきました。それでも落ち込んだときには「いつも私がいるから」という気持ちでサポートし、Aさんも素直に頼ってくれました。

半年をすぎて10人にも会うころには「何を重要視するのか見えてきました。若い頃はジャニーズのような塩顔イケメンが好みでしたが、外見に関しては清潔感があれば寛容になりました。それよりも結婚して日常的にお金のことでモメたくないので、経済的にも精神的にも安定した相手が良いな、と固まってきました」とAさんの自分と充分向き合って内面が成長した結果なのでしょう。

自分自身の思い込みや主観を取り除いて、ありのままの自分を受け止める。『誰が何といっても自分はそうじゃない』と、ネガティブに考えて直視できなかったことも、そのまま静かに受け止める。最初は跳ね除けてしまいたい気持ちや、他人や環境のせいにしたいこともあるでしょう。けれど、受け止めてみると大した問題では無かったことに気付く。寧ろ周りとの関係も良くなり「自分は今まで何を守ろうとギスギスしていたのか。鎧を外したら、気持ちが軽くなり周りに沢山の素敵な人々で溢れている事に気づきました」と言って成婚していった40代女性もいました。Aさんもその境地に立って、結婚観が明らかになってゆきました。婚活をしていなければ、こんなに自分と『否が応でも向き合う機会』は ないのかもしれません。

外見だけでなく内面も磨かれていった先にプロポーズ

結婚相談所やマッチングアプリで活動すると、沢山のデータさえあればその中に “ひと目あったその日から恋に落ちる相手がいる” と思っている方も多いのですが、「一目惚れ」は脳科学の世界では脳内ドーパミン(惚れホルモン)が盛んな20代に起きる妄想にも似た現象と言われるのだそうです。40代は、男女とも経験値からくる理性をもっているせいか、ちょっとやそっとでは一目惚れで結婚することが滅多にありません。そのため、自分の良さを知ってもらう前にたった1時間お見合いしただけで「良い人でしたが結婚をイメージすることができませんでした」と察知され断られてしまうこともあります。自分側からしても細かくチェックしたところ、プロフィールからイメージしていた男性像ではなかったということもあります。
お見合いに行った女性の中には、自分を棚に上げて相手の非の部分を列挙して、担当カウンセラーに八つ当たりしては拗れるケースも昔から多々あります。40代は会社でも多忙でストレスも多く、体力的にも疲れやすいので、ついつい抑えていた感情を爆発してしまうのかもしれません。自分では積み重ねてきたものが破壊されるような気持ちになるのかもしれません。受け入れがたい気持ちは痛いほど解ります。
しかしAさんの偉いところは、常に前向きで、もしお見合いや交際を断られても、「お見合い相手のせい」「今の仕事のせい」「育った環境のせい」「自分の年齢のせい」「カウンセラーのせい」にせず、自分自身に向き合って「異性が結婚したい相手とは」ということに向き合っていきました。また自分から断ることになっても、相手のネガティブな面を言うことがありませんでした。お見合いや交際でも相手の良いところを意識して上手くコミュニケーションを取り、やがて意中の人を射止めました。最初は緊張や慣れない事だらけで戸惑いもあったと思いますが、お見合いを重ねるたびに磨かれゆきました。決して諦めずに腐らずに、原因が分かったら直ぐに軌道を修正する。相手を受け止める度量と思い遣りのある女性アナウンサーさんのようになり、そこまで軌道に乗ってきたら成婚までは早いものでした。

Aさんの結婚ストーリー

こうして活動を重ねたAさんは、弊社の提携しているコネクトシップ(大手結婚相談所の会員のデータ連携サイト)で、誰もが知る安定した職業のエリート男性と成婚することになりました。
出逢いは昨年初秋。交際になってからは、シフト制のAさんは土日休みの彼にスケジュールを合わせ、仕事終わりの夕方に軽くお茶をしたり、お酒を飲んだりしました。ときには有給を取得して箱根に日帰りドライブにでかけ、少しずつ距離を縮めてゆきました。
こうして週に2〜3回はLINEのやり取り、週に一回お会いするという基本原則を行っていった結果、交際3ヶ月でついにプロポーズ。3月には成婚退会になり、今年5月のGWに入籍を果たしました。

Aさんに成婚が決まった際の感想をお伺いしたところ、「やっと肩の荷が降りました。婚活終了してホッとしています」と幸せそうに微笑んだご様子が今でも忘れられません。相手男性からは、「結婚ってこんなに幸せなものだったんですね。婚活中、不安だらけで本当に結婚できるのかなと思っていた時もありましたが、Aさんに出逢えて本当に良かったです」と仰っていました。二人の新居は、旦那様が元々持っていた土地に、オーダーメイドの一軒家を建てくれるそうです。キッチンやリビングルームの設計は、主に使用するAさんが設計士さんと打ち合わせを重ねて自由に考えて良いと旦那様に言われているそうです。
目黒雅叙園で良家の顔合わせと大田区でのご入籍が終了し、弊社にご挨拶にきてくださったAさんたちの幸せそうなオーラは、私にとって生涯忘れられなくなるでしょう。

40代女性の婚活コツまとめ

40代からの婚活は、例え上手くゆかない時でも落ち込まず、何事も前向きに捉えて諦めないことが大切です。

そしてなるべく年齢が1才でも若いうちに結婚相手を見つけることも重要なので、短期集中の婚活をお薦めします。仕事をしながらの婚活は大変ですが、自分の将来のためにも『半年は土日は婚活に専念するために他の用事はしない」というくらいの気持ちで集中するとその分、早期に理想の相手を引き寄せるます。

また、40代で婚活を始めると、20代の頃からの結婚観をぼんやりと引きずっている事に気付かされる女性もいます。しかしそれが前に進めない原因だとしたら、大人になった今、それは本当に必要なのか、いまいちど確かめることが大切です。面談や実際のお見合い・交際現場で確かめて、取捨選択・整理整頓してゆくことで、『今の自分』に大切なことを共感・共有できる理想の結婚相手が見つかることでしょう。

このように「諦めない」「短期間で」「結婚観のアップデート続ける」を実行することが幸せの扉を開く鍵です。
コロナ禍で独りで生きてゆくことの寂しさや不安が増えていますが、心の拠り所となる人生の親友ともいえるパートナー(旦那様)を見つけることをこころから切に願っています。