全国の結婚相談所が所属する連盟本部でお客様相談窓口と個人でも結婚相談所運営を12年以上していると、常々、交際早々に女性から終了にされる男性を多く見受けます。
理由は『コミュニケーション問題』『価値観問題』『服装・身だしなみ外見の印象問題』などがあります。
前述の中で『価値観』はお見合いマナーの見直しと、相手選びを修正すると打開でき、また『外見問題』は最も簡単に修正可能な問題です。
この中で最も大切で男性が知っておくべきものは『コミュニケーション問題』です。これは、女性心理を理解していない男性には分かりにくい事なのでしょう。特に、30代男性には女性心理は知らない事が多い事なのかも知れません。今回は交際1回目で終了される理由と、『女性の心理』を図解と実例で徹底的に解りやすく解説して、打開策を提言します。
結婚相談所でのお断り理由は、不明なものが多いため参考しない方がよい
本題に入る前に、結婚相談所で男性がお断りされる理由として代表的なものは「結婚のイメージが湧きませんでした」や「価値観の違いを感じました」という、かなり不透明なものが多いのが現状です。
しかしそれは、実際に詳細を聞くと全く違う内容であることが多くあります。相手を傷つけないよう無難な言葉で濁していますが、これはかえって男性を混乱させ、「どこを直して良いのか分からない」と、いつまでも婚活を迷走させます。そのため鵜呑みにせずに本当の理由を探ることをお薦めします。では本当の理由は何なのでしょうか?それは後述する女性の心理を解説すると自ずと明らかになります。
1回目で交際終了になるコミュニケーション問題とは?
結婚相談所で、交際早々に終了される男性の『コミュニケーション問題』では、大きく分類すると、下記2つに集約されます。40代50代なら、外見や年収、高圧的などの他の要素も女性の交際辞退の理由になリますが特に30代男性では下記が一番多い理由です。
・積極的すぎる
・消極的すぎる
もしなかなか成婚に至らないという男性は、無理に自分を理解してもらおうとアピールしすぎるか、逆にアレコレ考え過ぎて女性に積極的には関われず「将来一緒にいて不安になる」と誤解されるケースが考えられます。どちらの場合も女性とのコミュニケーションの根本を抑え、結婚相談所を大いに活用して乗り越えれば、『あっという間に相性の良い女性と結婚する』ということも十分に考えられます。
積極的すぎる男性の客観的事実と打開策
先ずは、上記の『積極的すぎる』に関してです。男性は相手が好みのタイプだと直ぐに恋愛感情を抱きます。
しかし、女性はお見合いから交際に進んでも「まだ分からない」というのが本音です。それは「お高く留まっている」とか「勿体つけている」とか「美人でプライドが高い」という事ではなく、女性は身体の構造上、生まれつき防衛本能が男性よりの強く備わっているためです。
客観的に、結婚相談所の出逢いで「交際に進むかどうか」の判断は男女間で下記の様に違ってきます。
・男性・・・「好き、次に会いたい」まはた「ナシ」の2択
・女性・・・「好き、次に会いたい」または「ナシ」の間に「まだよく分からないからもう一度会ってみよう」の3択
男性のほうが、好きなタイプだったら早々に「好き」になる、分わかり易い性質と言われます。
一方女性は、最初から「好き」となるのは稀なことです。サイト上のプロフィールだけでは判断しにくいところを「数回お会いしてから決めるよう」というのが一般的で、男性よりも慎重な性質と言えるでしょう。
また、その温度差を解りやすく図解イメージで伝えると下記のようになります。男性が最初から「好き」と思っていても、実際女性は信頼を重ねてからゆるやかに感情が上昇します。
・男性は最初に好きになり、脈が無い・もしくは飽きたら下がって行くと言われます
・女性はゆっくり、回数を重ねて確証を持ったら好きになります
特に結婚相談所という真剣に結婚を考えている場所であれば「まだ分からないかもう一度お会いしてみよう」という女性の方がまともな考えの女性と言えます。
このような女性に好意を抱いた男性の対策としては、焦らず最初は短い時間でお会いして滞りなくデート重ねて、7回もお会いするうちに、相手が心を開いた時に真剣交際の申し出をするのがお薦めです。(なお、もし、2ヶ月お会いしていてそういう兆候がなければ「男性の条件が良いから続いているキープしている」という状態なので、結果的にご縁がない場合が多いでしょう)
積極的が災いしてフラレた男性の末路
ここからは積極的が災いしてご縁がなくなった実例です。Sさん(37才)は弊社の女性会員様です。スタイルが良く、『やまとなでしこ』のような立ち居振る舞いが素敵な女性です。また地方公務員の親御さんの教育なのか、誰にでも親切な方です。ご入会後、間もなく39才男性からお申込みが来てお見合いが成立しました。お見合い後のSさんの感想は「感じの良い男性で交際を希望します」でしたが、ただ温度を聞くと「感じは良かったものの、まだよく分からないのでもう一度お会いするという感じです」との事でした。しかし、相手相談所からは「弊社男性からお見合い後に電話があり、『お互いとても相性が合っていました。あと2〜3回お会いしたら真剣交際を申し出ようと思います』との事でした。良いご縁になって弊社も嬉しいです」とのメールが来ました。私は違和感を感じ2〜3日後にSさんに状況を聞いてみたところ「実は..、交際成立してから毎日のLINEで困っています」とのことでした。男性はSさんも自分のことをすっかり気に入ってくれたと勘違いして前のめりになっている状態でした。初デートの日は花束を持って現れたそうです。そして1回目のデート終了直後にSさんから交際終了希望のメールがあり、相手相談所へ「大変優しい方でしたが結婚のイメージが湧きませんでした」と伝え、1回のみのデートで終了となりました。男性と女性の好きになり方が全く違うことを理解していたら、このような悲劇は起きなかったと思います。
積極的すぎる性格を変えて5才年下の女性との結婚に成功した男性の事例
今度は積極的な自分を学習して成功した実例です。Mさん(36才)は年収は450万、中肉中背のごく普通の会社員男性です。以前の結婚相談所ではアドバイスがないコースに所属していたので苦戦をしていたそうです。お見合いは2年で10件しか出来なかったそうですが、交際になったのは1件のみで、初デートで終了したそうです。
私の相談所で活動を開始してから、先ずは懇意にしている相談所さんの女性をご紹介しました。しかしお見合い終了後に「結婚のイメージが湧きませんでした」との理由で断りが来ました。詳細を相談所さんに電話でお聞きしたところ「実はこんな事いったら失礼かと思ってお断り理由に書けなかったのですけど、どうやら自己アピールすごかったらしいの」とのこと。
私は電話面談でMさんにお見合いのやり取りを聞いたところ、やはりMさんは自分ばかりが積極的に話をしていたとの事でした。Mさんは「え?お見合いって自分をプレゼンするところじゃないんですか?」と驚いていたので、私は「お見合いは第一印象を確かめるところで、相手の話を笑顔で相槌をうって、好印象を残せば良いのですよ」とアドバイスしました。少しずつ時間や距離を自然に縮めてゆけばご縁がある人とは自然に結ばれます。
また、Mさんはこんなことも話していました。「前回の結婚相談所で交際になった女性が1人いて、プロフィール欄に『趣味:ライブ』とあったのでコンサートチケットを予約して行きました。けれどデート翌日に『価値観の違い』という理由で交際終了になったんです。これって好きなアーティストでなかったのですかね?」とのことでした。私は「交際になったら女性としては最初からコンサートや遠出はあまり好まないのです。初対面なので「気まずい」と思います。感じの良いカフェで1時間くらいが妥当ですよ。おそらくそういう感覚のことを『価値観の違い』と言っていたのではないかと..。システムの『お断り理由』のチェックボックス欄に該当するものがなかったので、取り敢えず価値観にしたのかも知れないですね。けれど、気に入った人との初デートであればどんな所でも嬉しいはずなので、最初から相性が合わず、けど『よく分からなかったからもう一度お会いする』ということだったのかも知れませんね。弊社では相性も踏まえてご紹介しますね。選び方を変えれば大丈夫ですよ」とアドバイスしました。
お見合いごとにコミュニケーションを磨いたMさんは3ヶ月後に、相性が合いそうな31才女性をご紹介して成婚をして行きました。お相手女性の成婚の決め手は「私は男性に慣れていないのですが、Mさんは最初はお茶から始まって慣れてきた頃に横浜でランチやその次は桜木町で映画などゆっくりペースでデートを重ねてくれました。そうしているうちに、いつの間にか私のほうが好きになっていました」とのことでした。女性は追うと遠ざかり、待っていると向こうからやってくるという一面があります。
消極的すぎる男性の打開策
前述の『積極的すぎる男性』がいる一方で、『消極的すぎる男性』も婚活では迷走するでしょう。
実は、現代の20代〜30代の女性は控えめにアプローチしてくる男性が好きな方が多いです。遊び人タイプ・ガツガツ・ギラギラしてくる男性が苦手です。
しかし、一方では、あまりにも消極的すぎる男性には異性を感じず魅力的に思えません。例えば、LINEの返信が遅い、デートのお店選びを毎回任せられる、話題を提供してくれず何を質問しても無口、話を広げる気遣いがない、など。
恐らく、男性ばかりの学生時代を過ごし会社も男性ばかりで女性に不慣れ、もしくは一人っ子さん、はたまた根っから口下手という男性なのでしょう。
この場合の打開策は、とことん申込みをして諦めずにコツコツと1年もコンスタントにお会いして行くことによって、『コミュニケーションの向上』ができるため、めげずに婚活ができる男性ならいつか成婚ができるでしょう。
しかし、申込みの疲弊や、お見合いに行くことに疲れ果てているならば、個人の相談所をお薦めします。個人であったらどこでもOKという訳ではなく、世話好きのベテランの相談所であれば、ご自身の性格に合ったお見合い相手の提案やLINEや電話あるいは対面での相談・アドバイスによって飛躍的に向上することがあります。
せっかく結婚相談所に入会をしていても孤独に婚活をしているのであれば、そういった結婚相談所の方が婚活の近道になることがあります。
消極的でも成婚した男性の実例
近隣の懇意にしている結婚相談所さんから、ある日こんな連絡がありました。「34才の男性のお相手を探しています。条件はいいのですが消極的であまり喋れないのです。2年間で既に50件以上お見合いをしているのですが、お見合い、または一回目のデートで終了になるのです。どなたか理解のある女性はいませんか?」との事でした。
私は直ぐに、練馬で一人暮らしのIさん(38才看護師)をご紹介しました。「今まではコロナ病棟を担当していたので忙しくて、あっという間にこんな年齢になってしまいました」とのことで3ヶ月前にご入会をされた女性です。仕事熱心で包容力や理解力のあるハキハキした女性でした。早速お見合いになり「感じが良かったのでまたお会いします」と交際になりました。
しかし、交際開始から前途多難な様相を呈していました。もともと筋の通ったハッキリしたところがあるIさんですが、相手が消極的な男性(LINE返信が1週間以上ない、次回お会いする日程がなかなか連絡がないなど)だった為、次第に疲弊していきました。しかしIさんは「一回しかお会いしていないのですが、まだ全くどういう方なのか分からないのでまたお会いしてみます」とのことでした。見込み通り、包容力のある女性なので1回だけでは終わらずちゃんと次回もお会いするとのことでした。そこでIさんには「おそらく男性は50回もお見合いをして心が擦り切れているのかもしれないので、彼の良いところを認めてみてはいかがですか?」とアドバイスしました。Iさんは「そういう事で消極的になっているのかも知れないですね!とても感じの良い方なので、きっと心の傷が治れば普通にコミュニケーションが取れると私も思っています!」とのことで、それからは、返信がしやすい短いLINEを送ったり、場所も気負わないところを選択し、時間も手短に提案しました。その結果、次第に彼の気持ちが上向きになって行きました。交際が4ヶ月にもなり、お会いしたのは合計でなんと14回を数えていました。後半は週に2回、会社帰りに1杯だけ呑んだり共通の休日は都内のワンワン公園でIさんの犬と一緒に散歩にでかけたそうです。そうして自然に真剣交際に入り、1ヶ月後の交際5ヶ月目であっという間に成婚退会をして行きました。サイトでは性格や相性を知るのが難しいため、消極的すぎる男性には、結婚相談所の担当に『理解のある相手』や『相性が合いそうな相手』を見つけて提案してもらうことをお薦めします。
まとめ
交際1回目で終了になる男性は、積極的であったり、逆に消極的であることが大きな原因と考えられます。
積極的になる性格の場合は、あまりにも前のめりになりすぎると相手に負担を感じさせたり関係がたちまち上手くいかなくなるので、次のことを常に念頭に入れておくことが大切です。
・世間一般の『交際』とは違って、結婚相談所の交際は『お知り合い』程度の関係なので、初期段階では「お見合いの延長」のような気持ちで信頼関係を築いて行くことが大切です。女性はサイト上の情報のみと1回のお見合いで急激に好きになることがないので、相手と同じ温度になるよう相手側の気持ちに立って行動すると魅力的な男性に思われるでしょう。
また逆に消極的で交際が終了する性格の場合は、結婚相談所の担当のサポートによって成功することは十分に可能です。世話好きの仲人を頼って自信がつくような外見磨きや相性の良いパートナーを提案してもらいましょう。また、焦らず無理に自分を変えようとせずにコツコツと自然体で進めて行くことも重要な成功の鍵になります。
もしこれから婚活をお考えの方や、他社で結果が出ていいない方で相手選びのコツや相性の良い相手の提案希望の方は、是非お気軽にご相談にお越しください。初回面談は無料です。リーズナブルで手厚いサービスで婚活をサポート致します。