30歳になると、少しずつ出逢いが減ってきて、34歳になる頃には自分の行動範囲内での出逢いはほとんど無いと感じる女性も多いと思います。そこで結婚相談所も一応検討はしてみるものの「30歳を過ぎて需要はあるのかしら?」と、躊躇してしまう方もいるでしょう。しかし結婚相談所では実は30代前半女性はモテる年代です。需要は多いと言えます。婚活のコツさえ理解していれば成功するでしょう。
今回は、全国の結婚相談所が集まる連盟中枢で社長室マネージャーを務めて加盟店様や会員様から直接ご相談をお受けしたり、プライベートで運営している結婚相談所で実際に起きている事例から、<女性30歳からの結婚相談所での需要>や<成功した例からのお薦め婚活のコツ>をお伝えして、婚活中の皆様の参考になれば幸いです。

30歳になって結婚相談所に入会すると需要はある?妥協しなくてはならない?

他の結婚相談所から乗り換えた方々からよく伺うのは「入会したらお見合いは組めますか?」「以前の結婚相談所では10歳上までお見合い範囲を広げて下さいと言われて結局年の差を感じてしまいダメでしたが、こちらも同世代は無理ですか?」「アラサーになると妥協をするように言われましたがこちらもそうですか?」というご質問が多くあります。皆さんは自分の理想の相手から需要があるのかとても気になりご不安だと思います。けれど例えば自分がプライベートで運営している結婚相談所での成婚に関して言えば、年上を希望していた方以外は、ブラスマイナス3歳以内の方と結婚しています。お見合い成立のサポートに重点を置いているため、同世代の方ともお見合いも組めています。30代前半女性は一番成婚率が高い年代です。
但し、例外としてはプロフィールがスナップ写真であったり、実際にお会いしたら男性から「結婚という形ではイメージが沸かない」と言われる女性(例え綺麗であってもチェック魔、ご馳走されるのが当たり前、相手の気持が読めない女性)や、努力をしない女性は除きます。
要するに、ご本人が寛容・素直・結婚を前向きに考えて謙虚に婚活をする方であれば、妥協せずとも納得の行くお相手からの需要は多く、30代前半の女性にはチャンスは一番広がっていると言えると思います。

成婚までのプロセスや期間はどのくらいなのか?

30代前半の女性は入会をしてから本格的なお見合いに慣れるまで(例:月4名✕2ヶ月=8名くらいにお会いするまで)は多少は「お見合いは堅い」というイメージを持ってしまうかもしれません。特に今まで合コンや友達の紹介や軽くマッチングアプリをしていた方、条件検索で一流大学や、親が喜ぶ堅い職業を選びがちな女性はそう感じる方が多いようです。実際にお見合いでお相手にお会いすると、「想像していたイメージと違う」と感じます。
しかし大らかで賢い女性なら「ここは誰もが通る通過点」だと理解して、そこから学んだ事を次に活かし始めます。そして3ヶ月目あたりから、自分の立ち位置や本当に求めていた相性が判明し始めます。
また時々、交際途中に気付いて「当初はそれほどでもなかったのですが、様々な方とお会いしているうちに、この男性が一番相性が合う」と判明する方もいます。
成婚できる方は、結婚相談所で活動経験を通して、もし「自分が思い込んでいた理想」があったら、そこから「自分が本当に求めていた理想」に気付いてシフトして行きます。最初考えていた方向性から、別な方向性に気付いた時に、あっという間に成婚する方は多いと思います。しかも最初に考えていた方よりも理想的な方です。自分の顕在意識と潜在意識が一致して腑に落ちて、「この人だ!」という自分本来の気付きなのでしょう。
最初のお見合い活動からのプロセスは、そこに辿り着くための必要な過程であったかのように学習を重ねて未来のパートナーと出逢います。このプロセスに順応できる方でしたら半年〜1年という期間で成婚になるでしょう。

お薦めの婚活方法は?心構えは?

・「断る」「断られる」ことに関して一喜一憂しなくて大丈夫!

最初のうちは慣れるだけでも精一杯な方は細かく深く考えずに「楽しくお会いする」という気持が大切です。お見合い結果を伝える時に「お断りする」ことも「断られること」もしんどい気持になるかもしれませんが、「個人として否定する・される」という訳ではありません。例えばもし「結婚」という船があったら、短い時間に話をするのは問題なかったけど、一緒に二人限定の船でかなり長時間の旅をするのは「どちらが悪いということではなく、何かちょっと違う」と感じてしまうだけで、友達や知人であれば問題ない、というような事だと思います。お見合いごとに一喜一憂せず、人生という長旅で、付かず離れずの距離でも信頼感し合えて、一緒にいても疲れない温かい相手へ向かって進んで行きましょう。

・幅広くお会いする

自分が理想としている人とのご縁を願うのは勿論の事ですが、入会時に話していた相手とは全く違う相手と結婚する方がとても多いので「最初の理想から人は進化していくのだな」と、この仕事をして成婚に至るカップルを見送る度にそう思います。この現象は、自分が思い描いていた理想は表面的ものだったとの気付きや学習があり「実際に行動して現実が判った」という、成長している証だと思います。
例えば「塩顔で身長が高く、お金の払い方もスマートで、一流大学で一流企業でサラッと仕事をこなして、私の話を共感力を持ってウンウン爽やかに聞いてくれる男性」などがいると思って、プロフィールからその理想に近い相手に申込んでお会いすると「思っていたのとちょっと違う(全く違う場合も…)」となるとします。その後も、誰とお会いしてもお会いしても「理想と現実が乖離している」という事に一瞬愕然としますが、成婚ができる女性は「今までは私の思い込みだったんだ。実際行動すると理想と現実は違うものだ」と覚醒して、その気付きからヒントを得て、またたく間に別角度から探し始めます。例えば最優先順位を「フィーリング重視」にし、2番目の譲れない条件は「外見」、そして3番目の譲れないものは…という順序に理想をシフトして行きます。その他の条件に関しては例えば、「一流企業というよりも一生懸命働いている男性で、そしてお金は私も働くので大丈夫。幸せで大好きな二人なら、きっと裕福に暮らせる」とか、「大学が一流であっても高圧的だと自分とぶつかってしまうから大学のランクは、優しくて常識をわきまえている人であれば気にしない」など整理して進む。そうすると思っていた以上の相手が現れるものです。ちなみに余談ですがそこに薄々気づいているのに目を瞑って永遠に理想を追いかける方も実際はいますがご本人の自由なので致し方ないことなのかも知れません。
結論として、幅広くお会いすると気付きや考えが広がり、思った以上の、当初とは違う、本当に理想の相手と出逢える可能性が広がると言う事です。

・結婚相手として選ばれるという努力もする

「結婚相手として選ばれる」とは、どういう事なのかと言うと、「相手の立場で考える事ができる人になる」ことです。もし既にそういう考えを根底にお持ちの女性でしたら結婚成就をするでしょう。もしその素質を持っていて婚活が上手くいっていないという女性がいたとしたら「結婚相手として選ばれる観点」でその素質をブラッシュアップすれば良いだけです。モデルさんのようなスタイルになるとか、プチ整形で顔面偏差値を上げる、とかそういったことではありません。思い遣りのある女性にはそれに気づく男性が現れます。その相手男性は最初から完璧な人ではないかも知れませんが、女性側が気持を察したり包容力を持って交際をしていくと、きっと素敵なパートナーに変身する事でしょう。
内面だけでなく、もちろん、ライバルが多い結婚相談所という場所では、女性らしい外見や所作も必要となりますが、素敵な相手と結婚するために「楽しい努力」をする女性は内面も外見も輝いて行きます。

・婚活は長期でするには辛いので、覚悟して短期集中で活動する

楽しく1年以上婚活をする、という女性はそう多くはないので(素晴らしい事に時々根気のある女性もいますが)、なるべく他のスケジュールよりも婚活(お見合い日程やデートの日程)を優先して「短期集中」で臨むことをお奨めします。結婚は年齢を考慮されることが大きいので、いたずらに年齢だけを重ねるのは得策ではありません。ただ焦りも禁物なので、迷ったり悩んだりした時は担当に相談してアドバイスを素直に受けながら進めると、きっと短期集中の突破口になるでしょう。

32歳女性の実例

Yさん(32歳)は女子校から女子大を卒業し当時の職場も殆どが女性という環境でした。入会面談では「特に趣味もなく、平凡な私ですが、お見合いはできるのでしょうか?」と不安な様子でした。Yさんにはこう説明しました。「結婚相談所では30代前半はモテ期にあたります。ただ、<年収1,000万以上>とか<ジャニーズの◯◯さんにそっくりな男性>や、その他<結婚にはあまり関係のない超細かい指定>がある場合を除いては、コツコツとお見合いと面談を重ねて行けば最終的に納得の行く男性と結婚に至るものです。」と伝えました。
ちなみに直近で成婚したYさんと同様のデータの32歳女性は【お見合いしたお相手年齢:平均年齢34.4歳】【平均年収:679万円】【お見合い数20名】【入会〜成婚までの8ヶ月間】でした(当社の実際のデータ/32最公務員女性の場合)。
ちなみに、申込みを受けた数は、入会から真剣交際までの5ヶ月間で300件近くありました。(28〜60歳の幅広い男性からの申込み総数で、お会いしたい男性ほんの一握りでしたが…)

Yさんは「この1年はお休みの日は婚活に集中してスケジュールも婚活を優先します」と、入会の意思を固めてご入会されました。そして予測通りに多くの男性から申込みが来て、精査すると会いたい相手は3名ほどでした。そしてその方々とお見合いをしましたが「イメージと違った」と全て交際は辞退でした。次にYさんがタイプだと思ったお相手10名お申込みをして4名とお見合いが成立しました。しかし、緊張して会話が盛り上がらない、会話が続いたけれどお互いにピンっと来るものがなかった、会話が噛み合わないお相手など、将来に繋がりそうな方はいませんでした。
ここでも「多少お見合いが上手く行かなくても一喜一憂しないようにしましょう。」と伝え、毎回お見合いに付き添ったり電話やLINEで相手の気持の整理やアドバイスなど重ねて、Yさんが孤独を感じないように継続していきました。

次はアドバイスやお奨めの男性など一緒に申込みをし、新たに同世代男性5名と成立をしてお見合いをしました。中でも、一番期待をしていなかった男性Bさんと交際になりました(31歳大卒590万/写真では真面目な印象)。お見合いに付き添ってお会いしたBさんの印象は、小柄でしたが優しい笑顔の印象の方でした。当のYさんの感想は「1回ではよく分からなかったので、もう一度お会いしてみます」という程度で、その後も並行して他の方ともお見合いを続けました。

しかし当初は一番期待をしていなかったというBさんが、デートを4回ほど続いた時点で筆頭候補に急浮上してきました。彼がとてもお料理好きな男性という事が解ったからだそうです。実はYさんはお料理が苦手でした。「会社から帰宅途中のスーパーで割引の惣菜を2〜3個買って夕飯にしています」という状況でした。「私は自炊が苦手なのですが、彼は安い材料ですごく美味しそうに短時間で作れちゃうみたいで。ある時にふと「毎日夕飯はどうしているのですか?」と質問したら「毎日自炊です」と言っていることに驚いて、写真を見せてもらったのですが、白身魚の煮付け、ポークチャップ、鶏むね肉のステーキとか。ステーキには凝ったソースがトロトロとかかっていてとても美味しそうで、多忙な仕事の中で短時間でササッと作れちゃうところ尊敬しちゃいました!」とYさんはすっかり料理男子Bさんに気持が傾いていました。

Yさんは、Bさんを次第に結婚相手として「こんな人だったら居心地良いだろうな」と認識し始めて、Bさんに嫌われないように自分でも自炊を心がけ始めました。ホッソリしたBさんに習って、Yさんは少しぽっちゃり気味でしたがダイエットも自然に始めました。久々に対面で面談をした歳には5㌔ほど痩せてホッソリして、以前のイメージとは違うワンピースを着ていました。「私も良い奥さんとして選ばれる為にがんばりました」とYさんは恋する乙女に変身していました。そして「昨日のデートでBさんとの真剣交際に進もう」と二人で話し合って決めたとのことでした。あっという間の展開でしたが、その後無事にプロポーズを受け、成婚退会になりました。婚活を開始してから7ヶ月での成婚でした。翌月に入籍してから4ヶ月後に同居を始めて、今では彼と毎回交互に料理を作っているそうです。会社で残業が多くて大変な時は、お鍋にしたり外食もしているそうです。思えばYさんの年収は400万円で、彼の年収は約600万円なので、世帯年収は1000万円。ちょっとした贅沢として月に2回は外食や近場の温泉旅行も楽しめるでしょう。「近所のファミレスや居酒屋や、電車で一時間くらいの温泉ですが、二人でお酒を飲んで日々の何気ない事を話すのが楽しいんです」と、結婚後にLINEを送ってくれました。YさんにとってBさんはこの上ない、想定していた以上の理想のお相手で、とても幸せそうでした。

まとめ

女性30歳からの結婚相談所での需要は、ご本人が寛容・素直・結婚を前向きに考えて謙虚に婚活している方であれば大いにあります。以下のような、お薦めの婚活方法やコツを得ていれば、納得が行く理想の相手と結婚するチャンスは広がっています。
・「断る」「断られる」ことに関して一喜一憂せずに前に進む
・幅広くお会いする
・結婚相手として選ばれるという努力もする
・婚活は長期でするには辛いので、覚悟して短期集中で活動する

上記が自力では難しい場合は、是非ご相談にお越しください、個人個人に合ったサポートを致します。

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