婚活をした人なら、誰でも一度は『婚活の難しさ』を感じることがあると思います。それは例えば、受験であれば自分さえ頑張れば入学ができます。しかし、婚活は自分一人で決めることはできず、双方が合意して初めて結婚成立となります。一人でガムシャラに頑張って好みの相手を見つけても相手が応じてくれない事には結婚は成立しません。それが一番の婚活の難しさなのでしょう。またもう一つは、10代20代の若い時なら勢いで先に進むことができますが、歳を重ねるごとに考えすぎて自ずと理想が高くなってしまう事です。それが婚活を更に厳しくしている要因でもあります。それではどうしたらそれらを乗り越えて理想の相手と結婚ができるのでしょうか?
今回は、結婚相談所を複数経験し、お見合い50回以上でどん底を味わった会員様たちが、「地獄に仏」のような相手に出逢って幸せな結婚ができた婚活実録です。皆さんどうやって素敵な相手と結婚できたかを事例でお伝えして、婚活の一助となることを願っています。

【事例①】マンツーマンのサポート体制で理想の相手と出逢った35歳女性

A美さん(当時35歳)は結婚相談所を2軒・婚活歴5年の女性でした。神奈川生まれで実家の近くのワンルームマンションで一人暮らしをしていました。真面目で賢そうな方でした。「友人がみな結婚していって焦って『お相手データが◯万人以上、高い成婚率』という大手の結婚相談所に入会していたのですが、自分ひとりで空回りしているような状態でした」。これまで50名以上とお見合いをしてきたとのことです。
私は、A美さんに「これからはお見合いのお付き添いをさせて頂きますね。担当である私が一瞬でもお相手を見ることができれば、後に交際を希望、または辞退をすることになった時、ご説明頂かなくても言語化できない感覚も理解できるようになりますので。またその積み重ねでA美さんの理想とする相手が理解できるようになって、ご自身でも気づかないような真の理想の相手のご提案もできる場合もあります。」と伝えました。
一人で婚活しているだけでは、解決の糸口が見えなくなってしまいがちですが、担当も一緒に同じ状況を経験して同じ目線になると、アドバイスもより的確になってきます。担当不在の婚活方法でもメンタルが強靭な方であればサクサク婚活していけるかもしれませんが、A美さんのように気を遣いすぎて婚活疲れを起こしてしまっている方はマンツーマンのサポート体制で切り抜ける事ができる方もいます。そんな方には例えば、①気軽に何度でも電話やLINEも含めた面談ができる②手組みでの紹介がある(懇意にしている結婚相談所に直接ご紹介いただく事)③お見合い現場へ一緒に出向いて引き合わせサービスがある、など基本的な①〜③サービスがある個人結婚相談所が合っている場合があります。

こうしてA美さんとのマンツーマンの婚活が開始され、最初はお申込みを頂いた方からお会いして行きました。3ヶ月経った頃には懇意にしている相談所さんからお相手プロフィールの詳細(記載しきれないお薦めポイントなど)を説明してご提案でお見合いもしていきました。そして4ヶ月も経つ頃には、A美さんの理想とするお相手や婚活がスムーズに行かない点が解ってきました。
A美さんは結婚に対する不安が大きいため、プロフィールを自分なりの解釈でふるい落としてピンポイントでのお相手とお見合いをしていたのです。例えば年収と学歴と、穏やかそうな写真から「きっと素敵な人に違いない」と判断して申込みや、お相手からの申込みを受けていました。しかし、相手への申込みは辞退が多く、お見合いをお受けした方は実際お会いしてみると、会話が広がらない、デリカシーに欠けている…。それらを何度も繰り返していたのです。

私は「少しだけ視点を外してみませんか?」とお相手の見直しをしました。「高学歴✕高年収✕同世代」全てを網羅している方は人気が高すぎて成立が難しい。しかし「高学歴✕同世代」や「高年収✕同世代」、または「大卒✕年収500万以上✕同世代✕好みの外見」など、分解してお申込みをするとお会いできる可能性がとても高くなります。そして何よりも「高学歴✕高年収✕同世代」と全てを網羅している方より、親しみやすさ、思い遣りを感じやすくなると言われます。「より良い高条件の女性を目指している」という男性だと、萎縮して圧を感じて自分らしく振る舞えないという事もあります。
間もなく、新たな方向性のお見合い相手と数名お会いする事になりました。すると新たな発見がありました。A美さんは「大卒✕年収560万(A美さんよりプラス70万円)✕同世代✕好みの外見」の男性とお会いするとお見合いが「楽しい」と感じるようになっていったのです。
以前のように「年収ってやっぱり800万以上のが生活が安定するのでしょうか?」や「学歴がある程度ある人のほうが将来安泰なのでしょうか?」という不安だらけでお見合いをしていました。しかし、結婚に最も大切な『相手の人間性』や『人間愛』を感じるようになって、次第に自分を受け入れてくれている彼に心を開いていきました。二人でみなとみらい駅で散歩デートしたり映画にでかけ、3ヶ月も経つ頃には「二人で話し合って真剣交際に進むことになりました」との報告が来ました。穏やかな居場所を作ってくれる彼と出逢い、A美さんは苦節5年50件以上のお見合いに終止符を打って、成婚の日を迎えました。
A美さんは成婚手続きの際にこんな話をしてくれました。「自分が頭で考えていたことと、実際の結婚ってまるで違っていました。条件を手がかりに探していたら全く結婚のイメージが沸かない相手ばかりと会っていたのですが、そもそも『結婚というもの』について毎回電話やLINEでも色々な話を聞いていったら、「結婚にはどんな事が必要なのか」「失敗しない相手選びの注意点は」など、実態が理解できるようになってイメージが付きやすくなりました。重たく考えていた頃は「自分には結婚できる力量があるのかな?」ど結婚をネガティブに考えていましたが、その思い込みの鎧が脱げて、「相手が大らかであれば背伸びせずに楽しく暮らせるのではないか」と結婚を受け止めることができました。そして、そのイメージで申込みやお見合いをしていったら、あっという間に兄妹のように何でも話せて、圧倒的な安心感のある相手が現れていました。本当にありがとうございました。」そう言って笑顔でA美さんは結婚相談所を卒業して行きました。結婚をしたことがない方にとっては、最初は条件やプロフィールの外見で想定するしかない大変な作業ですが、マンツーマンの結婚相談所で結婚の学習で成長したA美さんはこれからも末永く平和な結婚生活を送って行くでしょう。

【事例②】自分を見つめ直して結婚ができた42歳女性

M美さんが入会してきたのは41才の時でした。地方の高校に通っていた頃は学級員を務めるなど、しっかりしていて卒業後は都内で公務員として働いています。29才の時に一度、大手の結婚相談所に入会をして2年間で合計60人の方とお会いしたそうです。しかし31才になると仕事が忙しくなり、「結婚はまた落ち着いてからでいいか」と退会をしたそうです。それからは次第に結婚への興味が薄れ、女友達と旅行やライブに行くことのほうが楽しくなって「独身もいいものだな。気楽だし。結婚せずに一人で生きていこうかな」と考えたこともあったそうです。しかし、それから約10年後、世の中はコロナ禍になり寂しさをおぼえ「やっぱり支え合える人が欲しい…。結婚がしたい」と約10年ぶりに結婚相談所の門を叩いたそうです。入会当初は「私で良いと言ってくれる方がいたら条件は問いません」との事でしたが、30代前後での婚活では気に入った相手とお見合いがバンバン組めていた記憶から、まさか40代になった婚活がこんなに辛酸をなめるとは思っていなかったのでしょう。登録を開始すると、M美さんは年収1000万以上の年下男性ばかりに申込みをし、全て辞退される状態が続きました。誰にでもよくある事で、また、100%ダメとは言い切れませんが、年下で条件が良い素敵な外見の方との結婚は、婚活の知識とかなりの努力が必要です。また、特に高年収の男性は同等額を稼いでいる、なるべく若くてオシャレな女性を選ぶ傾向にあります。この時A美さんは年収600万円。婚活プロフィールの写真は明るい色で女性らしいラインの出る服装のアドバイスをしましたが、当日着用してきたのはグレーの切り替えのないワンピース。そういった様々な要因もあってかお申込みをしても全て辞退の返事でした。

そんな状況の中、私はM美さんが傷つかないように解決策を伝えたいと思いました。こうなった場合は「自分が変わる」か「対象相手を変えるか」です。しかしM美さんは「自分は3人姉妹で姉と妹は1000万円以上の男性と結婚しているので、自分も1000万じゃないと難しいなと、婚活を再開してみて強く思うようになりました。申込みがお断りされても、最初からトントン拍子に行くとは思っていないので大丈夫です。」と対象や方針は変えずに現状のまま続行しました。時々は50代の1,000万円以上の男性ともお見合いをしましたが、結局「やはり年齢差を感じてしまうので、私と同世代の1,000万の方に絞ることにしました。」とのことでした。
それから半年、M美さんは連絡が途絶えがちになり、とうとう「しばらく休会をしたいです」との申し出がありました。結婚相談所に入会をして現実を受け止めることができずに気力が低下してしまったのでしょう。婚活疲れは誰にでもよくあることなので、「もしまたやる気になったらいつでも戻って来て下さい。」と伝えて、M美さんの婚活は一旦お休みすることになりました。

しかし1年後、M美さんから「復活したいです」と突然の連絡がありました。事情を聞くとあれから体調を崩して1ヶ月ほど入院をしていたそうです。「夜中に救急車を呼んで緊急手術となりました。1ヶ月の入院になってしまい会社にも迷惑をかけて、このままクビになったら将来どうしよう、と経済的や体調的な不安で一杯になってしまったんです。そうしたら、やはりどうしても結婚したいと思ったのです。温かい旦那様が欲しいです。入院中は6人部屋でしたが、皆さん交互に旦那さんや息子さんたちがお見舞いに来て体調を気遣って貰っているのを目の当たりにしたら、急激に孤独とこれから独身でいることの不安に苛まれて毎晩泣いてしまって」とのことでした。
再開したM美さんは申込み相手がガラッと変化していました。年齢が一回り上で年収が安定した人柄の良さそうな方を選んで積極的に申込みをしました。年下の1000万以上という厳しい難関からは卒業していました。「一人暮らしで真夜中に救急車で運ばれて入院をしたのをキッカケに、相手選びに文句や愚痴を言ってグズグズと立ち止まっていられない、と考えが変わりました」と、譲れない条件だけに絞っていました。そこには本気の結婚への覚悟が見えていました。しばらくすると、銀行の店長をされている49歳男性との交際が成立しました。女性には不器用な面があるようですが、一生懸命にお店の予約や約束を守ってくれる穏やかな方でした。既に横浜周辺にマンションを購入しているため、世田谷区で賃貸マンションに住んでいたM美さんにとっては家賃も支払いがなくなったり、職場への交通の便も良いので好都合でした。お茶から始まり、少しずつランチや夜のディナーを続けて、2ヶ月経つ頃にはお互いに結婚を意識するようになっていきました。そんな時に彼の結婚カウンセラーさんから「弊社男性はM美さんとの将来を見据えてお付き合いをしたいと考えているそうですがM美さんはいかがでしょうか?」との事でした。もちろんM美さんは二つ返事でOKでした。その頃お会いしたM美さんはとても綺麗になっていました。約半月の真剣交際を経て、翌月成婚をすることが決まり、お相手男性と一緒にご挨拶にお越しになりました。
お相手男性にM美さんとの交際の印象をお伺いしたところ、「M美さんは結婚に前向きな姿勢で、連絡をマメに返信してくれたり、自分の誕生日にはサプライズバースデープレート付きのランチをご馳走してくれたり、結婚をしたいと思うようになりました。けれど7才も年上の僕でもいいのかな?という気持ちになって、担当に相談したら「先方に確認したらプロポーズを受けてくれるそうですよ」と、連絡を貰ってとても嬉しかったです。彼女には僕から新婚旅行のプレゼントをしたいと考えています。」と、お話をしながら時々目を合わせてニコニコ笑い合うお二人が眩しく感じました。一年前に交際していた相手には「中々返信をしない」「約束はかなり先にする」などの対応をしていたので、M美さんが180度変化しているのに驚きました。
成婚から半年後、旅先でのお二人の写真とともに入籍の報告がありました。写真には孤独から一転して、安心なお相手とのご縁で幸せそうなM美さんが写っていました。これからも永遠に幸せになること願っています。

【事例③】婚活を突き詰めて成功した43歳男性

他社で1年婚活をしていたTさん(43才)は、その当時、申込み月/30件以上(年間合計400件)、お見合い成立年間合計50件弱、交際10件、しかし交際1回目で全て終了になっていたそうです。真面目に結婚をしたい女性が集まる結婚相談所では、男性はちょっとした事でお断りされるシビアな世界です。その上、女性の気遣いで相手男性を傷つけないように「結婚のイメージが沸きませんでした」など漠然とした辞退理由を述べるため、本当の理由は不明になることが多く、ますます迷走します。一人孤独な婚活をしている方の中には「どうしたら良いのだろうか」と婚活迷宮入りしている人もかなり多くいることでしょう。Tさんもそんな一人でした。「担当とは入会以来連絡を取り合うこともなかったので、この相談所でアドバイスをもらうのは難しいだろうと、そのまま1年で退会をしました」との事でした。

交際が続かないという時は、担当からのアドバイスで軌道修正をしたら婚活は早期に成功するものですが、実はアドバイスを敬遠する方も多いものです。もちろん、自分を生い立ちから知っている訳でもない担当から「あなたは◯◯だから◯◯したほうが良いです」と最初のうちから言われたら、良い気持ちはしないものです。しかし長期で活動をしていてお見合いや交際の辞退理由が毎回同じ、同じところでつまずいている会員さんには「早期により良い相手と成婚するために理由を伝えて解決策を一緒に考えたい」と思うものです。そういう所で立ち止まってしまう方も多い中で、Tさんは入会時から「そういった理由も毎回教えていただき、対処法をアドバイス頂けたら有り難いです」と自らアドバイスを求めてきました。もしかしたら、自分の言い分もあったのかも知れないところを、他責をすることはなく修正点を直に受け止めました。逃げず受け止め、学習をし、穏やかに、淡々と進んでいく賢い方でした。結果的にそれが早期の婚活成功に繋がりました。
Tさんが辞退される理由は次の3つです。①表情が固く面接のようになっている②真面目すぎる・壁を感じる③全体的(性格や服装)が何となくパッとしない。実はTさんは来年から昇格して仕事が多忙になるため、今の段階で早期の結婚をしておきたいという事情がありました。ネガティブに考え落ち込んでいる暇がないTさんは、感情を抜きにして辞退理由を真摯に受け止め向上することを決意していました。前回の漫然とした婚活のような失敗は二度としたくない気持ちもありました。

解決策として最初に実行したのは服装と肌です。元々外見もお顔立ちも悪くなかったため、服装はリーズナブルで爽やか系を購入。肌はプチ整形などのお金のかかるものではなく、洗顔とスキンケアだけを見直しました。肌に自信がもてれば表情も明るくなります。髪型も男性専門の美容室でヘアセットを習い、プロフィール写真撮影も取り直しました。また、会話のアドバイスも面談で軌道修正をして「男性は共感力がないことが交際が続かない原因なのですね!相手の立場にたって会話や対応を心がけます」と婚活のレベルを着々と上げていきました。申込みやお見合いも格段に増えました。
引き続きチェック魔で警戒心の強い女性とのお見合いもある中でも9ヶ月が経った頃、近隣の仲人さんとの手組みでお見合いをしたところ、Tさんと相性ピッタリの相手女性が現れました。素直で包容力のある優しい方でした。お見合いを向上させていったTさんは、とても安定した交際の術も習得していました。そつなく週一回のペースでお茶や、野球観戦、水族館などに出掛けて親睦を深めていきました。そうして、4ヶ月の交際を経て、先方相談所さんより「弊社の女性会員さんが、Tさんとの結婚を意識しているそうです」とのご一報があり、その夜にTさんから電話で真剣交際の申し出をし、翌月には夜景の見える、みなとみらいのレストランでプロポーズ、見事に成婚となりました。入会から1年1ヶ月での事でした。最後の手続きに来たTさんは「婚活中は大変お世話になりました。あのとき後悔がないように本気の婚活に向き合って、本当に良かったです。こんな幸せになるとは思っていなかったです。」と、少し涙ぐんだ嬉しそうな姿がいまでも印象に残っています。
ある時、人生に必要なことに一生懸命に向き合う。受験や就職と同じで、婚活もその一環と言えるのかも知れません。10代20代前半のように勢いと自然に任せて進めることが難しくなる30代以降の大人の婚活は、ほんの少しの努力や考え方・習慣を変える事が必要です。否定されたと感じるのではなく、就活のように訓練する気持ちで向き合えば大成するものです。そして、その努力はその後の会社での人間関係にとても良い影響がでるでしょう。どんなことにも自分のやるべきことにチャレンジして開運したTさんは、これからも素敵な人生を送る事でしょう。

まとめ

結婚相談所でお見合い50件というのは決して珍しい回数ではありません。恥ずかしいことでもなく、むしろ学びが多く、結婚後も「あんなに活動して納得がいく結果だった」と、後悔もなく、お互いを大切にし、幸せが長く続くものです。婚活が上手く行かず、不安や孤独に陥ったら、以下のことで婚活を乗り切ることができるかも知れません。
・担当にサポートを強化してもらうか、それが叶わない所であれば、マンツーマンサポート体制の相談所に乗り換える
・自分を見つめ直してみる
・強い気持ちを持てる場合は、とことん婚活の極意を突き詰めてみる

婚活は大変なことですが、焦らず自分の幸せを信じて活動することできっと良いご縁があるので、陰ながら婚活の成功を祈っています。もし他の方法で結果がでずに結婚相談所の乗り換えをお考えの方や、初めての婚活で入会後のサービスについて詳しくお聞きになりたい方は、お気軽に入会無料面談へお越しください。面談場所は、渋谷駅と横浜駅(どちらも徒歩5分以内)です。