こんにちは。横浜結婚STORY土橋です。
日増しの春の温暖な気候になっていますが、いかがお過ごしでしょうか?
今日は、30才から婚活を始めて、52才になった今も迷走しながら婚活をしている女性のお話です。
少し過酷な内容ですが、「なぜ今結婚相手を探さなくてはいけないか」ということを30代の婚活女性にお送りします。
その会員さんとの出会い
お電話で問い合わせがあって面談したのは一昨年の秋。
Tさん(当時51才)公務員の女性と渋谷本部の面談室でお会いしました。
お問い合わせでお電話してきた際に「私は、初めてお会いした人には『ひとまわり年下に見えるね、年齢よりずいぶん若いね』と言われ驚かれます」と仰っていました。しかし辛口にいえば、それ相応の年齢の女性でした。
かなりふくよかで、肩パットの入った上着に膝下20センチのスカート、ほぼすっぴんに近い状態した。「仕事柄、あまり派手な化粧や服装はできないんです」とTさん。
理想の相手とは
Tさんは先月まで大手相談所に入会していたそうです。
「私は自分で言うのもなんですが、高校は都内トップクラスで、大学も良妻賢母で有名な女子大から大学院まででた高学歴なんです。なので相手男性が引いてしまわないように東大早稲田あたりが見合うと希望しました。それなのに前回の結婚相談所で推薦される男性は、高卒や たとえ大学を卒業していたとしても偏差値の低い大学だったりして。これまで所属していた相談所の担当は、私の気持ちを分かってくれる結婚カウンセラーさんでは無かったです」
続けてTさんは相手男性の学歴以外の条件を語りました。
「それと母からもよく言われるのですが、私が身長がスラっと高いので、できれば175センチ以上でないと釣り合いが取れないと言われます。ヒールを履いたら直ぐに私が彼を越えてしまいますし。それと住む所に関しては千葉や埼玉の僻地だとちょっと…。また年収は7〜800万だと心細いです。ウチは名家なので名家出身の親が許さないと思います。ちなみに妹は高学歴で一流企業の男性と結婚していますので親族の集まりがあったときに、姉の私の相手も釣り合いがとれる人でないと浮いてしまうと思います。やはり親戚には受け入れてもらいたいので」とご要望が続きました。
私は「恐れ入りますが、こちらの相談所ではご要望の幅を広げないとご紹介が難しいと思います」と伝えました。
複数の相談所を転々
しかしTさんは
「実は直前に入っていた大手相談所Oの前も、大手相談所Iに入会していました。」とTさん。
…とうことは、弊社に入会したら3軒目ということになります。昨今の婚活ではそう珍しくないことなので、特に驚きませでした。
…しかし、話を続けているうちに、実は5軒であることが判明。30歳から開始して、累計20年は婚活を続けているそうです。婚活疲れを起こしては数年休み、一念発起しては新たな相談所へ入っている繰り返しをしているとのこと。
「これまでのカウンセラーさんの中には、目を覚ましなさい、と言って怒った人もいました」
何だかとても可哀想に思ってしまい、「ここで断って放浪するように転々としてしまうなら、納得行くまでこちらで長年お世話をしよう」と覚悟をしました。何よりもTさんの入会の意思が固かったこともが一番の理由です。翌週から婚活を開始しました。
お見合いはできた…しかし。
Tさんは、ルールや約束に関しては、公務員として働いているので律儀で社会的な信頼は高いようでした。
けれど婚活の事になると、相手への要望が高すぎて大変です。しかし、それでもTさんは私のお客様です。
要望にはできる限り応えたいと奮闘しました。
一人目のご紹介相手男性は45歳会社員男性。年収600万。身長172センチ細身。大卒。初婚。
Tさんは「年下なんて♪今まで紹介された事が無かったので、とても嬉しいです。ぜひお見合い宜しくお願いします」
ところが、お見合い当日の朝、Tさんからお電話があり「お見合いキャンセルしてください。母に昨晩相手プロフィールを見せたら、男性のご両親が高卒なんです。ウチは親族には高卒は一人もいないんです」とのことでした。既にお見合い場所に向かっていたお相手男性にはペナルティを支払って終了となりました。。
二人目のご紹介男性は60歳 会社経営者。年収1000万円。身長178センチ細身。大卒。バツ1。独立した息子さんがいます。「海外に別荘があるのですね。私夫婦になったら海外旅行するのが夢だったんです」と快諾しオンラインでお見合いをしました。優しい紳士的な男性で交際になりましたが、男性が何度連絡しても返信なし。Tさんによると「交際になってから考えたら、やっぱり60歳は年上すぎて私には無理です」と交際終了になりました。
三人目は55歳 国家公務員。年収1500万。身長168センチ細身。東京大学卒。バツ1。親権がなく親交もない娘さんがいます。「こういう男性を紹介されたかったんです!ぜひ宜しくお願いいたします。さっそく仕事中、母に電話して喜んで貰えました。」お付き添いのお見合いをして、帰りに駅でお待ちしていると、いままでにない微笑みいっぱいの顔で「本当に楽しかったです。先方さえよければ本気で結婚したい素敵な方でした。広い一軒家を港区にお持ちで、立派な方でした」とのこと。紹介した中ではその後一番交際が続きました。けれど2ヶ月ほどして「交際終了してください。腰痛の持病があるそうです。この先、その持病が歩けないくらい重いものになったとして、私は病院に連れて行ったり、ずっとそれに付き合わないと行けないと思うと自分には荷が重いです」とあっけなく終わりました。相手相談所によると、その国家公務員の男性は徒歩で通勤しているくらい軽度のものだったそうですが、少しでも気になることがあるとTさんはネガティブな妄想で自爆してしまう性格でした。
四人目、五人目も同じく最初は喜んでお会いする気持ちを表明するのですが、最終的には重箱の隅をつつくように「結婚できない理由を探しては終了」が続きました。最初から想定の範囲内です。50代すぎても実家暮らしなら『新しい環境に飛び込むのが しんどい』という本音もあるのでしょう。それでも私はご紹介を続けました。
周りの相談所から非公開のお相手や、懇意にしている相談所さんへ対象の男性がいるか探しては紹介、と手を尽くしました。それでも2年目、Tさんから「私、疲れてしまいました。もう暫く休みたい」との連絡があり、休会になりました。
30代の女性に伝えたいこと
Tさんは50代でしたが、お見合いはできていました。それでも30代から憧れていたTさんの希望男性《高学歴×高年収×高身長》は、50代では難しい。許容範囲を広めないといけない。
それでも立ち位置を受け止められないTさん。ある時はこう話していました。
「30代で1年婚活をして、次に婚活を開始したのが42歳でした。ある結婚相談所のカウンセラーに言われて一番傷ついたのは、30代で再開してれば結婚できたかもしれないですね、と言われたことです。本当に傷つきました。私は仕事が忙しかったんです!結婚できなかったワケではなく、しなかったです。50歳になってやっと私は結婚する覚悟ができたんです。今だって結婚できると信じているのに、私の気持ちををちっとも理解してませんでした。放置をされて紹介相手も適当だったんです」と強い口調で仰る事もありましたが、今、その様な事を言っても始まりません。
『今は50代。50代で手の届く範囲で見つけなければならない』という現実が横たわっているだけ。
生涯独身という選択肢もありますが、Tさんに関しては親御さんは90歳近く、Tさん自身も更年期障害で週5日で8時間労働は難しく実は2020年末から非正規雇用に。貯金もなく、親御さんの他には頼るあてもなく、一生できる仕事もないので、この先いつか収入が途絶えてしまう。それでも、この先一人で生きてゆかなければなりません。
それでも たくましく自分一人で生きてい行く覚悟があるなら別です。Tさんとの面談では「この先独りで生きてゆく自信はないです」と、時には おいおいと泣かれました。どうにかして差し上げたい。けれど 『高条件の男性との結婚』へ通ずる道を『50代』という現実が、前に進むことを阻んでいました。
婚活疲れは誰にでもありますが、もし身体の不調にならない程度でしたら30代の女性には続けて欲しいと思います。
ベテランでいくらでも人脈から探しだせたとしても、流石に理想が天井なしに高いという50代へ理想の男性の紹介は難しい。30代なら理想は何とかなる。
もしあなたが現時点で婚活疲れを起こしているなら、一度相談にお越しください。
迷走してうっかり20年も婚活を続けてしまうと「大卒で健康でフィーリングが合う」という、至って普通の要望や希望ですら ままならなくなるでしょう。
何歳になっても意思があれば結婚はできます。けれど「相手は誰でもいいや」という訳にはいかないのが結婚。
30代女性はまだ男性から結婚相手として要望が多く、人気です。
ぜひくじけずに希望を持ってください。