婚活を本格的にスタートさせると、お相手検索データベースには沢山の登録者がいて決めきれない、思ったような活動ができない、試してみて自分にはまだ早いかなと思ったなど、様々な理由で途中で辞めてしまう方もいます。しかし、今のうちに自分がこれからの人生を共に味方となって歩める相手を見つけておいたほうが良い理由があります。それは中高年になってからは死活問題に繋がることもあるという理由からです。
全国の結婚相談所が集まる連盟本部のマネージャーとして相談窓口を務め、またプライベートで15年以上結婚相談所で会員様のお世話をしていて、「的確な婚活をもっと早くにしていたら…」と思うケースが多々あります。今日はそのような実話をお伝えし、今婚活で悩んでいる30代や40代の皆さんの婚活のモチベーション維持につながって、幸せは結婚ができることを祈っています。

何故なるべく早いほうが良いのか?

もし「自分は結婚しない派」で老後の準備万端な方は問題ありませんが、次の章の実際にあった事例のように、結婚したいにも関わらず、いたずらに婚活に時間を費やすことはお薦めではありません。結婚は、生涯平和で心が安定した幸せな生活をする為にするものです。
人は年々歳を重ねると体調が弱り始めたり、親がなくなったり、不意にコロナなどの状況下におかれて孤独が押し寄せてくるものです。経済面だって不安です。そういった状況になってから、慌てて婚活をすると「時既に遅し」になります。それを防ぐ為に、なるべく早いうちに生涯の伴侶を探しておくことはとても大切なことなのです。

40代で孤独死した男性会員さんのお話

今年2024年3月に入会したTさんは49才の男性。明るく人柄が良い方でした。以前2021年に大手結婚相談所に所属して1年半年で100名とお見合い、50人と交際。しかし、殆ど1〜2ヶ月で交際終了。結局どなたとも成婚にならなかったそうです。
その後2023年には、本業の傍らで結婚相談所を運営していた個人結婚相談所に入会はしたものの、前回ど同じお相手検索データで、その上殆ど連絡がつかない相談所だったため、乗り換えで今年2024年3月にこちらにご入会されました。

45才で婚活を開始してから、なんと既に4年もの歳月が流れ49才になっていました。

活動を開始したTさんは49才でも、年収が900万あり横浜駅近くに築浅のマンションという資産があった為に申込みも多数ありました。しかし、サイトでのお見合いが成立する活動では、これまでと同じで時間だけを費やしてしまいます。そのため、信頼できる相談所さんに信頼できる女性の手組でのご紹介を中心にしました。結果、相性の合う相手との実りがあるお見合いができ活動は順調でした。そして4ヶ月目の8月には双方結婚を意識した38才お相手女性との交際が開始したのでした。

しかし交際成立から3週間後、面談のお約束のお電話をしたところ、ご家族がお電話に出られてお亡くなりになったと聞かされました。ここ3〜4年は猛暑続きで、昨年も今年も熱中症を患っていたため、それが一因だったようです。独り暮らしということもあり、1週間程発見されなかったそうです。とても無念でした。それと同時に「もっと早くに結婚をしていたらこんな事にはならなかったのではないか..」という気持ちも同時に起こりました。独身男性は既婚男性よりも寿命が10年早いと言われています。葬儀には涙で最期のお別れを伝えてきました。

45才で成婚をして幸せになった女性会員さんのお話

以前、サービス業のYさん43才女性がご入会されました。シフト制な上に店長をして責任ある立場の方でした。30代から色々なマッチングアプリサービスを利用していたとのことですが、思うような相手が見つからずあっという間に40代前半になってしまったそうです。43才では同世代・年収・ルックスすべての理想が高いとなかなか成立しにくいこともありましたが、お相手検索データ2種類を提供して根気よく活動を続けました。しかしなかなかおメガネに叶う相手が見つからず、一旦休会をすることとなりました。しかし、ここで諦めたら将来どうなるのかと心配になり半年後にはこちらからご連絡をし再開することになりました。しかし、そんな矢先に体調を崩して救急車で運ばれたのです。朝早く夜遅くまで働いていたせいでしょうか、若い頃は殆ど病気などしたことが無かったそうですが、急性腸炎で一週間入院だったそうです。退院してからは面談で「入院したときに周りの患者さんは家族が甲斐甲斐しく見舞いに来ては着替えや差し入れをしているのに、私はお世話をお願いする友達がいなかったので、とても羨ましくて..。やっぱり独身は嫌だと強く思いました。多くの理想を掲げていないで優先順位の1〜2つが叶えばそれで良い!もっと言えば優しい家族になってくれる人というのが叶えばそれで良いと思ったんです」と、本当の意味での婚活に励み始めました。そして多くの理想を外して「優しくて経済的に安定している人」という2つに絞り、見事に9才年上の年収1,000万近くある成城大学出身の清潔感のある上品な男性と成婚をしました。理想を外した事で、反って人生を歩む上で理想以上の方を選びました。優しく穏やかで頼れるお相手と結婚した事で、Yさんは『女性1人で頑張る人生の緊張感』という重い鎧を脱いで穏やかな笑顔な女性に変身していました。

新婚旅行のお写真✨

まとめ

結婚はなるべく早いうちにしておいた方が良いという理由は、大きく2つあります。

1つ目は、年齢を経てから婚活をすると良い相手がなかなか現れない事があります。何歳になっても長期間コツコツ根気よく続けることで結婚に結びつく例はありますが、歳を取る度に対象が少なく困難になるので、なるべく対象が多い年齢のうちに早めに見つけることで理想に近い相手を見つけられる可能性が高まります。
2つ目は、独身で40代を過ぎる頃には体調悪化・リストラによる経済的不安・親御さんの逝去・コロナなどの社会情勢の局面で精神的な不安が若い頃よりも高確率で遭遇する事が多くなります。そういった状況に接すると、『弱り目に祟り目』となり精神的に憔悴して身動きがとれなくなり、最悪の場合は経済面だけでなく身体にも悪影響を及ぼすこともあります。そうなる前の余裕があるうちの行動が後々の人生を安定させることに功を奏します。

結婚が人生において大きく左右することを念頭に置き、先々を見越して行動することは大切な事です。上記のような状況になる前婚活をすれば、『時すでに遅し』という状況を回避できる可能性が高いと思います。

また、もし現在30代もしくは40代前半で婚活をしているなら的確なところで婚活をするのも大切です。お相手データベースさえあれば出来てしまう人は別ですが、業界を熟知したプロの担当に紹介をしてもらったり相談をしてコツコツ進めたら、早い方で半年、自分と向き合う時間が必要な方でも1〜2年で見つかる可能性が高いと思います。
皆様の将来のために、ぜひ無理なく婚活をがんばり抜くことを心から願っています。若いうちの努力で未来の自分が助かることになるでしょう。