結婚を真剣に考えたら、特に初婚の方の場合は「どんな基準で相手を選んだら良いか」がサッパリ分からないものです。
外見?年齢?職業?年収(女性の場合)?居住地?

ある程度は漠然と考えてはいるものの、婚活が進めば進むほど混乱してくる。

当日までどんな人がくるか詳細が分からない合コンや友達の紹介ならともかく、事前に写真や条件を選んでお見合いする「結婚相談所」でも、50人以上の相手とお見合いしても結婚に踏み切れないと言う人も少なくありません。

また、そういった結婚相談所での出会いでなく、現在の生活環境の中で彼氏や彼女ができてもなかなか結婚に至れずに「何がいけないのか?」と自問自答している方もいると思います。

どちらにしても、こんな場合は大抵、女性なら可愛くて友達も多く、男性なら仕事も恵まれていて趣味も充実している人が多い。いくらでも周りに相手がいるのでは?と思える人が多いように見受けられます。

結婚できない本当の理由は何なのでしょうか?

その原因はもしかして「ご家族」?。特にお母さん?
昨今書籍やTVでもたまに見かけますが、家庭環境が複雑で家族のイメージが描きにくく不安になり二の足を踏んでしまうような場合だけでなく、傍からみたら良いご両親に育てられた場合にも起こりうる事だなと思うことが多々あります。

以前、在籍していた女性A子さん35歳は、10カ月ほど活動をして、現在休会中です。
A子さんは東京のベットタウンに住み、仲の良いご両親に育てられた会社員さんです。スラっとして清潔感のあるセミロングの髪に、白いワンピースが似合い、申込みも多数ありました。
その中で条件の高い男性を選んでお見合いをしました。お見合いを重ねる度に緊張が解けて楽しむ余裕が出始めてからは、婚活は順調に進んでいったように思われました。

上手く行っていたはずが直前で破談


程なくして、有名大学卒・175㎝・37歳・公務員・年収700万の男性と交際が始まりました。2か月間、お互い意気投合して、毎日LINEをして自然に腕を組んでデートするような仲になり、自然と結婚の話になりました。そして、あと1週間後にプロポーズという段取りになりました。

が、、直前で「破談」になりました。。そして、この理由がまさに「お母さん」でした。正確には周りの期待に応えたいという思い込みと見栄だった。

相手男性を紹介する段になって「家族に気に入ってもらいるか?(特にお母さん)」が気になり、二の足を踏んでしまったところで、男性が自立をしていないと感じてしまったそう。男性からのお断りでした(よくある話です)

自分の基準で選んでいない

急な出来事で驚きましたが、今から思うと表向きの理由は男性からのお断りでしたが、本当は彼女が結婚をしたくなかったのかなと感じます。

何故なら、A子さんは何かを決める時に、お母さんやお父さんなど周りの誰かの基準で選んでいるので、本当の自分は「何かが違う」と漠然と感じていたのではないかと思います。
”こういう人と結婚するお母さんが喜ぶ・親戚が喜ぶ” けれど、一緒にいても どこか飾って、デートから帰るとドッと疲れてしまう。
『結婚したとしてもこんな生活続かない気がする』と、言語化できないモヤモヤした感情が沸き上がる。結婚生活を楽しいものだと思えない。不安だらけになる。

深層心理は行動に具体的に表れるので、破談の方向に自分で誘導していったのかもしれません。「お母さんが、周りが喜ぶ条件」でなく、いよいよ「自分の本音」に目を向ける時が来ていたのかもしれません。

リラックスしてもう一人の自分に話しかけてみる

婚活は誰でも思ったほど上手く進まないものです。ワクワク楽しい事もありますが、時には落込んだりする事は誰しもあります。きっと、それでも自分に真正面に向き合いながら続けていれば本当に自分が安らげる居場所となる人が現れます。

条件から入って「好きにな気がする」「好きになろうと頑張る」と、自分の深層心理が拒絶アラートを出して、上手く行かない様に防衛してくれているのかも知れません。「無理したり、疲れる結婚はしない方がいいよ」、と。

なので、もし、婚活で迷っている時、自分の中に「これまで歩んできた環境の影響を受けた人格」の他に、もう一人の「本音を語る別な人格」がいるなら、前者を取り除いて、表の自分も裏の自分も一体化させてみると、きっと本当の望んでいる通りの相手が現れることと思います。

自分が望んでいるたった一つの事


本当に心の底から自分が望んでいる、たった一つの事だけで自分が一杯になった時、「あっと言う間」に理想の相手が現れてとんとん拍子に結婚するのだと思います。そして自分自身が心底幸せな相手と一緒になれば、ご両親も周りも大喜びのはず。

そんな事を思い返しては再び彼女と連絡を取り合う今日この頃です。
幸せな結婚STORYが紡げるように彼女のペースで表裏一体になることを見守ります。