結婚相談所に入会したものの、「会いたい相手とお見合いが成立しない」「お見合い成立しても想像していたイメージの人と違った」という方は多いと思います。それが続く事で精神的ストレスになり体調も不順になることもあります。しかし焦って条件だけで選んで結婚生活が『針のムシロに座ったような居心地』になって家に帰りたくなくなるもの考えものです。
全国の結婚相談所が集まる連盟の社長室マネージャーとして相談窓口での事例や、プライベートで運営している結婚相談所の会員様の成功体験から、婚活社の皆さんのご参考として効果的な対処法をご紹介致します。

婚活疲れを起こしやすい時に効果的な対処法とは

30代前半は多くの相手とお見合いができるため、多くの人との接触で多感になり婚活疲れを起こしやすい年代です。
婚活疲れを起こした時に効果的な対処法は、結婚相談所の担当(以下担当)と下記のように二人三脚での活動をすることです。婚活疲れを起こしやすい年代に効果的な対処法になります。

①担当と一緒に申込みをする
②担当に『お見合い引き合わせ』に立ち会ってもらう
③定期面談時だけでなく、気になることが浮上した時点で、どんな小さなことでも担当にメール相談・対面面談をする

時には自分の考えを変えなくてはならない事もあるかもしれませんが、もし素直で前向きな方であれば、ガラッと一転して婚活が向上し、より理想の人が現れやすくなります。

婚活疲れが起こりやすい代表的な事象

結婚相談所は、会員データベースが数多いだけでは婚活が上手く行くほど甘いところではありません。『会員数◯◯万人』と宣伝している結婚相談所で数多くのお相手プロフィールがあっても、下記の問題が浮上するからです。

●相手の希望条件は申込みしないと分からないので申込みが億劫
(辞退されて初めて自分が対象でなかったことが判明して傷つくのがイヤ)
●相手の人柄や自分との相性はお見合いしてみないと分からないので疲れる
(プロフィールのイメージと違う相手が来る事が多くがっかりする)
●そもそも自分の希望の相手は都合の良く自分が想像で作り上げたもので、現実的でない可能性があると感じ、「それなら適当な相手と結婚しなくてはいけないのか」と考えると、自分には結婚が無理なのかも知れないと落ち込む
●所属する相談所の文化や方針、対応が自分と合わない
●安価だがサポートが手薄で、結局マッチングアプリのように孤独で我流の婚活をしてお金が無駄で婚活も遠回りをしていると感じる

中には「婚活疲れを起こしたとしても、自分の理想とかけ離れた人と結婚したくない」と、自分の理想に出逢えるまで何があっても何百人に長年申込みをする方もいます。しかし、もし婚活を1年していて、全く理想の人と出逢えない場合は、『想像していた理想』と『結婚の現実』のハザマに立って婚活疲れを起こす可能性があります。

担当と二人三脚の婚活によって婚活疲れが軽減されるからくり

「婚活が疲れた」と感じたその時は、担当に相談して『現実を知るということは理想を下げるということではない』とコツを受け止める姿勢を持つ事で解消できることがあります。素直に受け止めることが出来る人ほど早期に解消できます。

『理想と現実を受け止める』とは、
例えば既婚者の知人に理想を語って「それは結婚には関係ないのよ〜」と言われても、独身者にとってみたら何のことを言っているかサッパリ想像ができないことがあるでしょう。そんな時は掘りさげて聞いて解決策を講じるというよりも、お互いの関係を悪くしないように励ましや共感に留まり、中途半端な解釈や自己正当化となって本質的な問題解決にはならない事があります。
一方では専任のプロ担当と一緒に二人三脚で婚活をしたなら、お見合いごとのケース・スタディで事細かに論理的に客観的に解説してくれるでしょう。もちろん共感と励ましがベースである担当をお薦めします。多くの事例や解決のヒントを携えているために、会員様は結婚への理解や、何が本当の問題だったのかが解るようになり『本質的な問題解決』ができます。
それらの学習によって、「なるほど、今までは理想を下げるという事だと思っていましたが、そういう事なのですね」と、現実を受け止める体勢が整います。結婚に本当に必要なものを理解した上で無駄に傷つかずに婚活が出来るようになります。

なお、プロも理解を深める前は初対面の会員様のことは解りません。そのため、前述の『①担当と一緒に申込みをする②担当にお見合い引き合わせに立ち会ってもらう③定期的に、または気になることが浮上した時点でメール相談・対面面談をする』これを繰り返すことで、同じ目線で問題解決のための的確なアドバイスが出来るようになります。それが婚活の近道になり本当に理想としていたお相手が現れる可能性が高くなります。

また、結婚相談所間の人脈の多い担当であれば、横のつながりでお相手のご紹介があります。人柄や相性の解説つきでご提案をしてくれる事もあります(手組みのお見合いと言います)。そうすると場当たり的にお見合いしなくても効率よくお会いすることができます。

これが『担当と二人三脚』だと婚活疲れが減少するからくりです。疲れが減少するだけでなく、婚活のモチベーションも長く続いて納得のいく結婚相手との出逢える可能性が高まります。
(但し、自分の理想が現実不可能でかなり高い場合はこれに該当せず、どんな相談所でも現実不可能になりますので入会面談で確認が必要です)

男性32才横浜市の婚活成功の事例

昨年、IT企業に勤めるTさん32才の男性からお問い合わせがありました。大手結婚相談所にキャンペーン時に入会をしたそうですが乗換えを検討しているとのことでした。乗換えたい理由は「広告には『手厚い・相談回数無制限』とあったので「初期費用は10万円を超えるもののキャンペーンで3万円OFFだったので思い切って入会をしました。しかし、確かに相談はメールでは無制限でしたが、返信が1週間〜10日後なので急いでいる内容の時は困りました」という事でした。またそれよりも困ったのは申込みをしても20件に0件〜1件ほどしか成立できなかったことだそうです。またTさんは「自分が年収400万円なのが理由とは分かっていました。そこでオプションで1万円を払えばお見合い相手をご紹介してくれるとのことで3名お願いしました。しかしホテルのラウンジで二人で5千円のお茶代を払ってお見合いをしても夕方には辞退されました。結局お相手ご紹介3万円とお見合いお茶代と月会費で月に軽く5万円がかかりました。お金ばかりのことではないのですが、立て続けに交際辞退されて精神的に参ってしまったのと、ビジネスとして運営しているタイプの結婚相談所に不信感が募って婚活疲れをおこしてしまい乗り換えようと思いました」とのことです。

男性の婚活疲れは「お金がかかること」が原因になることも!

その後、Tさんが入会してからはお見合い場所はホテルラウンジ以外で行いました。40代や年配の方であればまだしも、若い男性にはラウンジは高額過ぎて気の毒です。もちろんお相手結婚相談所さんも賛成してくれる方の中で、理解のある優しい女性をご紹介頂きました。
同時に「どんな結婚生活をイメージしているか」を打ち合わせしました。家賃相場や家計のこと、お相手の働き方などです。男性は外見や年齢だけで申込みがちですが、結婚のイメージを具体的にすることによってあまりにも多くの無駄なお見合いをせずに結婚観が一致した女性が早期で現れ易くなります。あとは一緒に申込みをして、プロが持つあらゆる情報から「結婚観や相性が合わなそう、合いそう」が分かるのでお薦め女性を中心にお見合いを成立させて行きました。プロが持つ情報とは「実際お見合いお引合せにいって実際の相手を見ている」「お相手が知人結婚相談所さん所属だとプロフィール上では分からないお人柄もお伺いできる」などの情報です。
お見合いにはお引合せに伺い、Tさんと30分前に集合し『お見合いマナー』の最終確認と席を確保して、お約束時間にお相手が現れたらお見合いスタートです。
お見合い終了後は、オフィスで感想や反省点、今後についてなど面談し、「運命のお相手」が見つかるまで二人三脚で繰り返します。
これにより、自ずとお見合いに前向きになり、隠れた自分の結婚への要望や、当初必要と思っていた条件が実際はどうでもよくなったり、本当の理想がはっきり見えてくるようになります。結婚するのが楽しみになるくらいのワクワク感が心の底から湧き出ます。Tさんは一つ年上のイベント会社の女性と交際が成立しました。「結婚観がはっきりしていた彼女だったので、お互いの気持ちを伝え合いました。住みたい場所、夕飯は一緒に食べたいが凝った料理などの無理をしない、疲れた時は無理せず中食か外食にしたい、子供は3〜4年先だけど子供ありきではなく夫婦の存在が大切なので子供に関しては無理せずその時々で話し合う」など一致していたそうです。お見合いから2ヶ月で彼女からの強い要望で成婚退会→翌月入籍となりました。リモートワークの仕事のTさんは横浜から彼女の職場に近い千葉での新婚生活をスタートさせました。成婚退会時には「ただ膨大なデータベースから申込みを300件以上して辞退されることを繰り返して婚活疲れを起こしていましたが、プロにお願いしたらこんなに違うと思いました。仕事が忙しい彼女に夕飯は鍋料理やシチューなどを作って疲れを癒やしてあげたいです」と笑顔で語っていました。

女性31才東京都 保育士さんの成功事例

N美さんは、神奈川出身・都内で一人暮らしをしています。大学時代に女子会や合コンに参加していた仲間は殆ど結婚しているため、「今日は誰かと飲みたい気分だなぁ」と思っても、誰も誘いに応じてくれません。そこで30才の時に『オンライン型結婚相談所』に入会をしたそうです。
また結婚相談所に入会した理由は他にもあったそうです。「結婚をしている知人を見ると、大学時代やバイト先の人など、身近な所で手を打っているように見えるのですが、私は自分の理想があるのでそれを叶えるために結婚相談所に入会して納得の行く相手を見つけようとしました。」とのことです。そこでNさんはネット広告で『会員数◯万人以上!』『成婚率◯%以上!』『申込み人数無制限』を見つけ、「人数さえ多ければ、半年もしたら理想に叶う相手が複数名現れて、あとは自分がその中でベスト相手を選べば良い」と思って入会を決めたそうです。
しかし、現実は甘くなく、外見も学歴も年収も完璧なスペックの男性への申込みは辞退されます。一方で「ちょっと理想の条件とは違っているけど、 お会いしても良いかな。。」という男性からは申込みや申込みを受けてもらえたのでお見合いは月に平均4〜5人は出来たそうです。しかし、お会いしてもお会いしてもイマイチ会話もテンションも盛り上がらず、時にはプロフィール写真とは違った人が現れ、友達に愚痴を言っても「N美は理想が高いのよ。結婚はそんなもんじゃないから」と一蹴されます。次第に「どうせ次の人も違うかも…」と考えるようになって、休日にわざわざ化粧して出かけるのも疲れ、婚活を辞めてしまったそうです。

しかし暫くして、保育士の同期が「結婚した」との噂を聞いて、羨ましさと嫉妬で動揺してしまいました。「これは私も頑張らないと!」と焦って、再び結婚相談所に行こうと決意したそうです。今度は孤独にヤミクモに申込みをして疲れたことのトラウマを解消するために、マンツーマンでサポートをしてくれる相談所を口コミやGoogleで婚活に関する悩みを解消するブログで本気で検索したそうです。
N美さんが問合せでお越しになった時は「本当に大丈夫かな」という疑問をお持ちの様子でしたが、活動を開始してお見合いのお付き添いの合間やLINEでは、結婚の疑問や不安・旦那さん選びのポイントをご質問頂き、また同時にお相手の提案を続けていった結果、半年ほどで次第に婚活の行き止まりを回避して希望が持てるようになって行きました。

N美さんの婚活疲れの本当の原因と解決策

N美さんはスペックが高い方とお見合い→複数のお相手と交際→その中からベストな人を選ぶ、というスタイルでしたが、ここに落とし穴がありました。そもそもスペックが高い方はお見合いが目白押しか、交際に入りやすいのでお見合いが受けてもらいにくいものです。そのため、スペックが高い男性複数人と交際するという現象に至らないどころか、お見合い成立すら危ぶまれます。
またスペックが高いという男性とお見合い・交際になってもその相手は『困らない生活費を出してくれ、自分が泣きたい時は一緒に泣いてくれ、淋しい時は飛んで来てくれる。誕生日や祈念日のプレゼントは欠かさない、私を世界で一番に理解してくれる」という『夢のような理想の男性』が突然現れることはありません。結婚してから絆を深めた結果、唯一無二に成長して行くものなのです。もちろん結婚前の結婚観の擦り合わせは大切ですが、結婚後の積み重ねで本物に育ちます。
もし会った瞬間から相手がそういった対応をしてくれたとしたら、無理している可能性が高いです。最初に無理をすると持続可能なものにはならないでしょう。男性自身も悩みや寂しさを抱えていたり、譲れない自我があったり、また高年収の男性だったとしても高確率で『家計は女性も出す』という考えが現在では一般的です。
N美さんは「家計は100%男性が出すもの」という考えだったため、年収が高い男性はマストでしたが、この考えではチルチルミチルの青い鳥のように、何年婚活をしても結婚相手が現れることがないため、婚活疲れを起こしていました。
この負のスパイラルから抜け出すためには、N美さんには「条件を下げるのではなくて、幅広くお会いしてみませんか?内面が自分が求めていた男性であれば、不思議と条件も外見も『好みだった」ということになることが殆どです。」と、お相手を提案しました。N美さんは年収800万以上の同世代を希望していましたが、提案した男性の年収は600万円・大学卒・中堅商社にお勤めです。しかし預貯金もしっかり積み立てていて、また会社は病欠したことのない健康で真面目な男性です。優しくソフトな対応をする方で相談所のご担当は「個人的にもこの男性会員様はお薦めなんです。」とのことでした。入会してから10人目のお見合い相手でしたが、「今までの中では一番魅力的な人でした。私のお話を受け止めてくれる謙虚な男性でした。」とのことです。こうしてN美さんは沢山のハイスペックの中から選ぶというよりも、自分の性格や相手の内面重視にシフトして行きました。恋愛と違い、結婚は居心地の良さや、我の強い弱いの組合せの相性が大切です。それが共同生活に平和をもたらします。その後の交際も順調で4ヶ月目でお互いに成婚退会を決めました。
成婚後は、半年かけて物件探しをして、お互いの仕事場の中間地点の商店街が有名な街の駅徒歩5分のマンションに決めたそうです。N美さんは「母親が完璧な専業主婦ですが自分は料理や掃除が不得手なんです。そんな自分のコンプレックスからは目を背けていたのですが、考えてみたらそこを重要視するべきでした。条件でなく相性ですね。お料理が作れない私でも、彼は「そんなの全然平気だよ」「自炊は無理しなくて良いよ」と近所の焼き鳥屋さんやガストで会社帰りに待ち合わせして外食することもあり、お家で食べるときは簡単に鍋料理にするなど、私でも無理せず同居まで進むことができました。たくさんのプロフィールの中では見過ごしていたようなタイプでしたが、彼と結婚して本当に良かったです」と、LINEで新婚生活のお便りが来ました。後日、役所の前でピースサインの二人のお写真とともに入籍のお知らせを頂きました。とても幸せそうなお二人でした。

まとめ

婚活をすると、理想と現実のハザマで苦しむ方もいますが、1人で抱え込まずに信頼できる結婚相談所で担当と二人三脚でお相手探しをすることを薦めします。
素直な気持ちが大切なので、自分の本当の内面を伝えられる結婚相談所で以下のことを一緒にお願いしてみましょう。
親身になってくれる結婚相談所でしたら喜んでお手伝いしてくれるでしょう。

①担当と一緒に申込みをする
②担当にお見合い引き合わせに立ち会ってもらう
③定期的にメール相談・対面面談をする

30代前半の婚活はお見合いがたくさんできるメリットがありますが、それが原因で婚活疲れが深刻になることもあります。そうなる前に、プロに頼ってみるのも一つの手です。