入会無料面談のお問合せで、Mさん(女性・32才)が弊社に訪れたのは昨年の3月でした。
Mさんは「実は以前お付き合いをしていた彼と婚約したのですが一方的に破棄されてしまいました。どうしてそうなったのか自分でも未だにモヤモヤしています。。」と肩を落としてご相談にお越しになりました。
Mさんによると「以前から、自分は不器用で、天然に男性に嫌われてしまうところがあるのではないかと思っています。なので、お見合いを進めながら『どうして自分はお断りされたのか』など相談に乗ってもらえると嬉しいです。親や友達にも相談ができなくて…。」と入会されました。

婚活がトントン拍子に上手く進められる秘訣

好きな相手とトントン拍子に結婚して幸せになる方がいる一方で、好きな相手にフラレてしまう人の違いは何なのでしょう。例えば、お相手検索データが例え何万人いても、出逢える人と、出逢えない人がいます。
その違いの鍵は「自分を正確に客観的に解っているか」です。そうです、30代になったら周りからの扱いや見る目が変わってくるのに無意識にいつまでも10代20代のままの気持ちでいると、モテなくなってきます。その周りからの客観視と自分の客観視が一致していないと、なかなか婚活は難しいのは言うまでもありません。
そのため、自分について語り 的確なアドバイスがあることで気付きが多くなります。つまり面談が多ければ多いほど、「どうしてつまずいてしまうのか」「どうしていつもこうなっちゃうんだろう」と客観視や気付きが多くなり、自然とブラッシュアップしてゆきます。

Mさんとは『月に1〜2回の面談または電話やLINEで相談をして欲しいです」との事で、面談や相談をマメに受けることでMさんの婚活の弱点を探ってゆくことになりました。

婚約を破棄された彼との出逢い

Mさんは私立大学を卒業後、中小企業に就職をしていました。20代後半になる頃には真剣に結婚を考え、「既婚者が多い職場では出逢いがない」と一念発起して有名な大手結婚相談所に入会しました。しかし大手結婚相談所では、検索データでモクモクと申込をするだけで、担当カウンセラーさんに頻繁に相談することはできないため孤独な婚活になってしまいました。そのためか、お見合いも中々成立せずに3ヶ月で退会したそうです。そしてその後は、友人の薦めで大手マッチングアプリで婚活を開始しました。しかしマッチングアプリのほうが、圧倒的に申し込まれる数が多いので数人にお会いするうち、後に婚約を破棄された同じ歳の彼(32才)に出逢えました。

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その彼に出逢った当初は、「お肌が綺麗でほっそりとした彼。今までの中で一番好みのタイプ!」と、直ぐに恋の予感がしたそうです。ウキウキしながら近くのカフェで1時間ほどお茶をしたそうですが、穏やかに話す彼に「この人だったら結婚してもいいかも」と更に有頂天になり、毎日が幸せだったそうです。
しかし当初を振り返ってMさんは「今だから言えますが、実は彼の事を『全部が理想』と思った訳ではないんです。私は大卒ですが彼は高卒。また自分は正社員なのに彼はフリーランス。身長も小柄でした。多少は条件に不満がありつつも、私は目をつむって譲歩しようと決めました。

「同世代でスタイルが良いなら、他は目をつむる」が失敗の原因

婚活が上手くいかず、相談相手もいないので、当時のMさんは「この人に決めてしまおうという気持ちだったそうです。婚活が上手く行かない期間が長年続いたら、誰しもが陥る心境なのかも知れません。しかしこれが破局の原因になってしまったのはこの時は気づきませんでした。
出逢った頃はラブラブで結婚を約束した彼とは、半年後にはスッカリ冷めていました。「外見が自分の好みであれば、他は多少我慢すればいいや、という基盤がグラグラしたものだったので、その気持を察してくれない不満が募りました。「自分は目をつむった条件が多かったのに、なんで彼は私の言う通りに行動してくれないのか」という気持ちが土台にあったので、積もり積もった気持ちが、小さなキッカケで爆発して大げんかになりました。

Mさんは当時を振り返り「自分が目をつむった彼の条件に対して、交換条件だと言わんばかりに『私を崇めて欲しい、愛して欲しい』という見返りを求めていました。上から目線で、幼い自分でした。」と面談で語ってゆきました。

本当の理由への自覚する覚悟

こうして、最初の1〜2ヶ月の面談でこれまでのことを語るだけで、Mさんは結婚前提が破局に向かった真の理由を分析できていました。
「色々と話していると、私って上から目線だけでなく依存心が強いな、と素直に受け止められるようになりました。今までは彼を心のどこかで許せないと思っていましたが、彼の立場に自分を置き換えたら『こんな嫁いやだ』となりますよね。自分の悪いところ冷静に受け止められました。昔は自分を分析することを避けていました。落ち込むし鬱陶しい気持ちになるものだと思い込んでいました。けれどスッカリ断捨離や整理ができて、『こうしたら結婚できる自分になれる』と自信がつきました。とてもシンプルなことですね。今気持ちがスッキリしています」と成長の証が見てとれる発言をするようになっていました。
実は、入会当初、自己分析が冷静にできていない状態では、表面の理想ばかりを追いかけ申込をしては、『先方からの辞退』の連続でした。時には交際が成立しても、3回目までには『交際終了』が続きました。それでイヤになって「もう結婚相談所を辞めます、というか、結婚自体を辞めます」なんて途中で自暴自棄になってもいました。

成功への奇跡

そしてMさんはとうとう出逢いました。近隣の結婚相談所人脈からご紹介をしたお相手男性が運命の相手でした。
かなりの密な面談の後に「Mさんの本当に相性の良い相手」が理解できるようになり、ご提案したお相手で、トントン拍子に成婚になりました。Mさんは「条件ではなく、彼は本当に素敵で、時々不器用だな〜と感じながらも一緒にいて愛おしい気持ちになりました。これが本当の結婚なんですね」と、約1年間の婚活に終止符を打ちました
実は紹介された当初は『好みじゃないかも…』なんて、言われましたが、おそらく婚約破棄をされた彼のトラウマで、細くて肌の綺麗な男性を敬遠する気持ちになっていたそうです、けれど本質から相手を好きになる術を理解するようになっていたので、ウワベだけの相手選びではなく、地に足が着いたしっかりとした安定した成婚になり、結婚相談所をご卒業後のみなとみらいの結婚式場で半年後に挙式、その翌日入籍しました。

まとめ

30代からの婚活はラクでも楽しいだけでもなく、どちらかというと、辛いものです。
『30代の結婚成功する女性、失敗する女性の違い』は、自己を知ることから始まるのかも知れません。

過去の積み重ねによって『今起こっていることの全ては自分が作り上げている』と、これまでを分析して原因が分かったら「未来は自分しか変えられない」と、勇気を出して行動する事で婚活は開運してゆきます。人間は年齢を重ねるごとに、自分自身を確立してゆくため、柔軟な30代のうちのほうが進化はたやすくできます。