大手結婚相談所が合っている方もいれば少人数制結婚相談所のが合っている方もいます。多様化している昨今では婚活も様々なサービスがあるので、ご自身の相性の合う結婚相談所を選べる、とても便利な世の中です。
今回のお話は、少人数制の結婚相談所が合っていた会員さんの実録です。

よくある30代婚活の実態

神奈川県のとある街で一人暮らしをしているM子さん(32歳)が問い合わせでお越しになりました。在籍人数が多い、大手の仲人型の結婚相談所で半年活動していたそうです。
「友達がその結婚相談所で結婚できたというのを聞いて、同じところに入会したのですが、私の場合はうまくゆかなくて。。素敵だなと思う男性に申込みしても全て辞退されて、申込みが来るのは39歳ならまだしも、45歳や50歳の男性が多かったです。カウンセラーさんに相談したら『申込みが来ている人とは合うべきですよ、プロフィールだけでは判断できないので』と言われ『確かにそうかも』と、私より年収が低かったり、外見が好みでなくても取り敢えず30代前半の男性とはお会いすることにしました。けれど緊張しているのか覇気がなく感じられて、話も盛り上がらず、1時間のお見合いが長く感じました。そんなお見合いを数件。いつも帰りはデパ地下でケーキを買って、やけ食いしてました(苦笑)。凹むことばかりで3ヶ月目以降からはログインもしなくなりました。」

私は「お友達はきっと積極的で物怖じしない性格だったのでしょうか?」とお聞きしました。

M子さんは「そうなんです。会社の元同僚なのですが、積極的なんです。私にはないところを持っているので気が合うのですが、婚活に関しては同じところに入っても彼女のようにできなかったです。」
続けて
「カウンセラーさんの対応に特に不満はなかったです。けれど、自分自身の問題なのですが、積極的にカウンセラーさんに電話やメールの相談することはできなくて。孤独にお見合い場所に行ったり、どんな男性が良いのか分からなくなっても迷走しながら申込みをして、辞退されの繰り返し。だんだんやる気が失せてしまったんです。一度だけカウンセラーさんに相談したのですが、『人気の男性ばかりに申込みしてますよね、M子さんは理想が高いので、年齢の幅を広げましょう』といわれ、『会いたくない相手と会って結婚するとは思えないし、誰でもいいから結婚するなんて出来ない…。』と思って、半年で休会しました。」

業界ではよくある、30代女性婚活の話です。

そして、私にはM子さんが「理想が高い」とも思えませんでした。

お世話がいらない方は、大手結婚相談所が合う

誤解のないようにお伝えすると、大手の結婚相談所はいけないということではなく、大手結婚相談所が合う人も多いと思います。というのも、大手結婚相談所のカウンセラーさんはお客様の気分を害さないように、丁寧な対応マニュアルに従って対応しているので気持ちよく、誰にでも均一に接客してくれる。(テレアポ営業が激しく入会したとたん放置する等よくない噂のある一部の大手結婚相談所や、スパルタが好評な大手結婚相談所は除外して)

その一方、個人結婚相談所のように組織の外(各相談所)へ個別に訪問するなど、社内同士以外の交流は会社の規則で出来ないので、社外の横の繋がりから得れる『個々のお客様のご希望に合致したお見合い相手の提案』ができません。『個別カスタマイズした婚活のコツ伝授』も、大勢を対象としたセミナーに取って代わります。
マクドナルドのようなチェーン店と同じく、お客様へ均一のサービスをするために社内マニュアルに沿って対応しているので、「個別に対応」ではないのですが、お世話がいらない方にはシンプルで合っているシステムです。

個別にカスタマイズして欲しい方には、少人数制結婚相談所が合う

M子さんの様な孤独で婚活迷子になって活動をしている場合は、少人数制で経験値が高い結婚カウンセラーがいる結婚相談所のがメリットが多いと思います。
オーナー兼結婚カウンセラーが、『入会から成婚までワンストップサービス』で、入会説明のときに約束したことを一貫してサポートしてもらう。

「そんな事をしてくれる結婚相談所があるのですね!私は結婚相談所に入るのであれば、そういったサービスがある少人数制の結婚相談所が良いです。ぜひ宜しくお願いいします。」とのことで、理想の相手を探すための婚活を改めて開始しました。

どのようにしたら理想の男性と結婚できるか、の伝授

M子さんのような婚活は、就職活動に例えるなら、履歴書を送っても見送られ続け、面接に行けたとしても不採用通知を受け取っては凹んだ、という感じでしょうか。
しかし、就職の場合は『絶対どこかに就職しなければ』との気持ちが強いので、履歴書の書き方や面接の受け方など一生懸命コツを勉強して、どうにか納得のゆく会社に就職します。

M子さんにはその就職活動の専門家のように、段階ごとにコツを解説して、希望の結婚相手を見つけることにしました。

まず、M子さんとは一人一人お相手の解説をしながら申込みをしました。私は長年毎回お見合い付き添いしているのと、知人相談所が多いので、ある程度はお相手会員さんの解説ができます。例えばプロフィールが詳しく書いていなくても、「この会員さんは、相談所さんが親切でしっかりお世話をしているので、お見合いや交際マナーも洗練されています。写真より爽やかで礼儀正しく、親御さんは中部地方なので頻繁に行き来はなく、おとなしいご両親だそうで嫁姑の関係は煩くないそうなのです。きっと二人でシンプルな恋人同士のような結婚ができるかと思います。またみなとみらいが好きで夫婦になったら…エトセトラ…。」
併せてお申し込みのコツも伝授し、こうして年齢の近いイケメン風(ジャニーズや韓流は難しいですが)でコミュニケーションが取れる男性とお会いしてゆきました。

お見合いが出来るようになると、次は交際術の伝授です。小手先ではない、根幹・真髄とも言えるお話を、M子さんの性格にあった手法でパワーポイントにまとめて解説しました。
M子さんは「目からウロコが落ちました!勉強になります!」と次の日から直ぐにそのことを実行していました。
M子さんは決して理想が高い女性ではなく、「婚活や結婚に対する知識がなく、迷路にハマってしまった」というものでした。
そうこうしているうちに、「39歳、年収700万、大手鉄鋼メーカー、朗らか、趣味が合う」男性と交際することになりました。

少人数制相談所が合っていたら、成婚スピードは早い

数名にお会いして、半年で相性も条件もぴったりな意中の人に出会いました。
それまでレッスンした内容は下記です(これらは、もちろん無料で別料金ではありません)
・好きな人にOKしてもらえる申込みのコツ
・お見合いのコツ
・M子さんも無理せず、相手に自然に結婚したいと思ってもらう交際術
M子さんは、飛躍的に婚活がうまくゆくようになりました。
段階があがるごとに個別にレッスンしてゆきその基本を体得したら、後はM子さんの本来の人間力が花を咲かせます。

そうしてM子さんに、とある変化が訪れました。
「実は、自分は本当に結婚したいのかも分からなくなっていました。けれど、今お付き合いしている方が大好きというのとは別で、なんだか結婚て楽しいものかもしれない。結婚というものをしてみたい、と思うようになりました」とM子さん。
私は「焦らず無理せずゆっくりで大丈夫ですよ。きっとこのまま進めれば、 “結婚しよう”というタイミングが来ます」と伝えました。

もうすぐ春の訪れの予感です。